
枝と申します。
早速ですが皆さんは「お菓子工場」に行ったことはありますか?ソフィスケイテッドなテクノロジーを惜しげもなく利用した、インダストリアルでプロダクディブな要素を持ちながらも、作られるのは人々を笑顔にする「お菓子」という可愛いんだか可愛くないんだかよくわからない建築物、それがお菓子工場です。
そんなお菓子工場が電車で行ける場所にあるということを電車の車窓から見た看板で知ったため、今回は大阪府、阪南市にございます月化粧ファクトリーに行ってきた話をします。
目次
月化粧ファクトリーのアクセス(やや悪い)

「月化粧ファクトリー」は南海なんば駅から電車で40分ほどで辿り着く尾崎駅が最寄りの駅でございます。尾崎駅に着いたら駅前のタクシー乗り場で1台捕まえ、700円くらい払って月化粧ファクトリーに行きましょう。
尾崎駅からは歩きで行けんことないくらいの絶妙な距離(1.5㎞)なので歩いてもいいんですが、工場までの道には日陰らしい日陰が皆無なので、命が惜しい方はタクシーの利用をオススメします。
松風庵のアジトが如き物販スペース

建物に足を踏み入れると、まず目に入ってくるのは驚くべき量のお菓子の数々です。
そう、ここは「月化粧ファクトリー」という名前こそつけられていますが、その実態としては「月化粧の生産能力も有する㈱青木松風庵の店舗兼資料館」とでもいうような場所でして、松風庵の商品は神羅万象お目にかかることができます。
また、詳細は後述しますがここで買った商品をそのまま2階のイートインスペースで食べることもできるので、是非とも買い食いしましょう。
月化粧有識者になれること間違いなしのコンテンツ量

月化粧ファクトリーは入館料・見学料ともに無料の極めて善良な施設です。
まずは入り口から左手にあるタブレットで人数を入力し、月化粧の妖精「ツキロー」君による月化粧についてのプレゼン映像を鑑賞しましょう。動画が始まる前には「レッツキロー!」の掛け声が必要となりますので腹から声を出してください。声量が足りないと永劫幽閉される恐れがあります。
動画中にはクイズも出題されるので、それも含めて全力で取り組んでくださいね。

ツキロー君のプレゼンテーションを受け終えたら、ついに月化粧生産ラインのお目見えです。
設置されているマシンの数々は無骨なメタリックカラーであり、いかにも「工場」といった雰囲気を醸し出しています。作業をしている方々の服装も髪の毛一本落ちない厳重な服装であり、日本の衛生基準の高さを物語っていますね。

しかし、ライン上に形成されるのは、美味しそうなクリーム色の月化粧に他なりません。バターの焼ける香ばしい匂いが辺り一帯に漂っており、見学者のテンションを上げること間違いなしです。

工場のラインを一通り見終えましたら、そこからは大人向けな株式会社青木松風庵の歴史・こだわりのコーナーに。経営理念や原材料へのこだわり、松風庵のお菓子の歴史を見て唸りましょう。
できたての月化粧は刹那のおいしさ

生産ラインを経て完成した月化粧は目の前で個包装されるのですが、月化粧ファクトリーの見学者はこのできたての月化粧を食す権利を得ます。
しかも当然のように無料です。
包装されているにも関わらずほんのりと温かさが伝わってくる焼きたて月化粧。皮は少しサクッとしており、中の餡はややとろみがありと、普段食べているものとは違ったテクスチャが非常においしい逸品です。一緒に行った成人男性3人とも「普通に売ってくれ」の意見で満場一致するくらいには美味しいので、これ目当てに行くだけでも期待値を積めると思いますね。
2階にはカフェ兼イートインのスペースが

月化粧ファクトリーのコンテンツを全て見終えた皆さんは、月化粧誕生の軌跡を追った感動に、また、青木松風庵の譲れないこだわりの数々に心を打たれ、下の物販でなんやかんやを買ってしまうことでしょう。
そんな皆さんを優しく迎えてくれるのが2階のイートインスペースです。物販で組み立てた自分だけのお菓子パーティを友達と見せ合うも良し、どれが美味しかったかでTier表を作るも良し。余韻までしっかりと楽しみましょう。

ちなみに私は1階の物販で「ANGE MIGNON(アンジュミニョン)」というチーズケーキを購入し、イートインスペースで食べてみました。
実は月化粧より長い歴史を誇っているというこのチーズケーキ、小さいながらにチーズケーキのトロを食べているかのようなやたら高い満足度を誇る食べ物だったので、南大阪や和歌山にお住いの方々はぜひ購入して食べてみてください。
おわりに

という訳で今回は、大阪府阪南市にあります月化粧ファクトリーに行ってきた話でした。
写真こそありませんが、入口付近とできたて月化粧の試食コーナーには給茶機とコーヒーサーバー(無料!)が設置されているなど、ホスピタリティも非常に素晴らしい施設でした。
皆さんもわざわざ尾崎駅まで趣き、月化粧ファクトリーで松風庵の歴史を感じてくださいね。
近くに立ち寄ることは流石に無いと思うので