枝と申します。
皆さんライバルという存在はお好きでしょうか。好敵手と言ったり宿敵と言ったりもしますね。
悟空とベジータ、クラウドとセフィロス、アンパンマンとばいきんまん、遊戯と海馬、仮面ライダーブラックとシャドームーンなどなど……
主人公とライバルはまさに光と影。相反する二つの存在が様々なドラマを生むのです。
そんなライバルという存在はロボットアニメにおいても例外ではありません。なによりロボットアニメでは「主人公機」に対する「ライバル機」が存在するのです。
という訳で今回は主人公機よりもカッコイイことが多い(自分調べ)「ロボットアニメやゲームのライバルロボ」をご紹介したいと思います。
目次
シャア専用ザクⅡ【機動戦士ガンダム】
「ガンダムは安室とシャーがたたかう話」というのはガンダムを見たことのない人でも知っている事実ですが、それでもやはりシャア専用ザクを取り上げなければこの話はできないでしょう。
圧倒的な知名度の高さ
赤いロボット=シャア、赤=3倍
のような一般常識を生み出したのは間違いなくこの機体ですよね。
機動戦士ガンダム40周年を記念して行われた「全ガンダム大投票」では並み居る主人公機を押しのけ11位にランクインしています。
ちなみに普通のザクⅡは20位。それでもエクシアとかゴッドガンダムより上の順位ってのが凄いですね。
作品中での大活躍
シャアザクと言えばこのキック。
プロトタイプ、つまりコスト度外視で作られ非常に高い性能を誇るガンダムに蹴りを食らわすというとてつもないシーンです。その他にも戦艦並みの火力を持つビームライフルを安々と避けるなどの芸当もこなしており、カリスマにあふれたかっこいい戦闘を見せてくれます。
シャアの名言が山ほど飛び出すのもこの話なので視聴者の記憶にも残りやすいのでしょうね。
通常の3倍?
シャアと言えば通常の3倍の速度が有名ですが、これは別にシャア専用ザクが通常の3倍の性能を誇っている訳ではないんですよね。
このサイトほか様々なところで考察が行われているので、時間のある人は是非調べてみてください。
アムロとシャアの確執は長い
一番人気がザクというだけで、シャア専用のモビルスーツは他にもまだあります。そういう意味ではシャア専用のズゴック、ゲルググ、ジオング、そしてサザビーもライバル機と言えるかもしれませんね。
ちなみに「ガンダムシリーズ」で言えばライバル関係にあるロボットはまだまだ出てきます。GP01とGP02とか、Ez8とグフカスタムとか、フリーダムとジャスティスとか、ユニコーンとバンシィとか。
ズワァース&ズワウス【聖戦士ダンバイン】
黒くて尖ってて生物的で重そう、といういかにも「悪」の風体をなすこの機体はズワァースといいます。
技術の粋を集めた重装甲機体
ダンバインを余りご存じない方も多いと思いますのでさっくりと説明させていただきますと、この機体もいわばガンダムと同じコスト度外視の超高性能機でございます。
ビルバイン(wiki) | ズワァース(wiki) |
オーラ・ソード×1 オーラ・キャノン×2 ワイヤー付連装ショット・クロー×2 オーラ・ソード・ライフル(オーラ・ビーム・ソード)×1 | オーラ・ソード×1 3連装オーラ・ショット×1 ワイヤー付連装ショット・クロー×1 オーラ・バルカン×1 オーラ・キャノン×2 連装フレイ・ボム×2 |
アニメ後期の主人公機であるビルバインと比較しても、その装備の多さは一目瞭然。
高火力で重装甲の機体って、凄い興奮しますよね。バーチャロンで言えば私はライデンが好きなので。
OVAで後継機、ズワウスが登場
OVAであるNew Story of Aura Battler DUNBINEにはズワァースの後継機ともいえるズワウスが登場します。
これがまぁとにかくカッコイイ。細かいことは抜きにひたすらデザインが良い。
コウモリのような大きな翼、巨大なオーラコンバーター、すらりと伸びる尻尾、強靭で禍々しい脚部、逆三角形でどっしりとしたプロポーションなどなど言い出せばキリが無い。
つまりは、完全に性癖です。
マークニヒト【蒼穹のファフナー】
デザインに先ほどのズワウスと似たものを感じますね。蒼穹のファフナーに登場するマークニヒトのご紹介です。この機体は1期と映画版の実質的なラスボスであり、2期では主人公機の片翼を務めます。
……ちなみにこれも私の性癖です(小声)
主人公機と相反する開発コンセプト
蒼穹のファフナーにおいて人類の希望であるザルヴァートル(救世主)モデルの「マークザイン」と「マークニヒト」
主人公の真壁一騎が操るマークザインは「一人でも多くの兵士を生き残らせる」ために開発されました。それに対するマークニヒトの開発コンセプトは「一体でも多くの敵を倒す」。
「世界を救う」という目的が一致していても、この二機の開発コンセプトは真逆なのです。めっちゃくちゃアツい。
引くほど強い
主人公機のマークザインはやりすぎwな性能をしているんですが、マークニヒトもやりすぎwな性能をしています。
以下ニコニコ大百科からの引用。
- 両腕から雷撃を発し広域のフェストゥムを一掃。
- 追尾機能を追加させた同化ケーブルでディアブロ(悪魔)型を同化、悪あがきのリング型ワームスフィアを完コピ&強化(ホーミング化)して利用(のちに25話でそれを巨大化させリヴァイアサン型に繰り出した)
通称皆城ドーナツ - 同化ケーブルで人類軍の戦艦を同化、主砲を強化し海中のフェストゥムを一掃。
- みんなのトラウマことスカラベ型を同化ケーブルで支配下に置き、根(パスタと呼ばれるアレ)を自在に操りデルフィネ型を縛り上げ同化。ついでに大量のグレンデル型も掃除。
通称皆城パスタ - 同様に海中の大型リヴァイアサン型を縛り上げ空中に引き摺り出す。
- ディアブロ型のシールドを片手で突破、両腕で引き千切って消滅させる。
- 直径400mはある超巨大ワーム・スフィアーを作り出してぶん投げる。
通称病気玉または虚無玉
とりあえずマークザインがいっぱい動くところを見たい人は、「蒼穹のファフナーEXODUS」の第9話『英雄二人』を見てください。色々凄い事なってるから。カッコよすぎて笑っちゃうから。
使えば自分が傷つく諸刃の刃
「蒼穹のファフナー」という作品全体における重要な設定なのですが、ファフナーというロボットは乗れば乗るほどパイロットの命が削れて行きます。
特にこのマークニヒトとマークザインはパイロットの命の削れ方が尋常ではないため、2期の序盤では封印されていました。というかなんなら海に沈められようとしていました。
特定の人物にしか扱えないというのも主人公機とライバル機のみに許されたものですね。
ブラックオックス【鉄人28号】
横山光輝原作の「鉄人28号」。
その主役である鉄人28号を倒すことに特化して作られたがこのブラックオックスです。カッコイイ。
徹底的に鉄人28号メタ
ブラックオックスは「鉄人28号を倒す為」に作られました。マジのガチで純粋なライバルロボットという訳です。
本来は「鉄人より強く、モノを考えるロボット」というのが設計目標であったが、覆面の怪人と博士に警察の手が伸びた為に急遽「鉄人に対抗できるロボット」として完成をみた。その経緯から、鉄人の弱点を突くことに要点を絞った装備が施されており、鉄人に対する強力なライバルロボとしての地位を得る。
wikipediaより
シンプルながらに秀逸なデザイン
黒い2本の角。猫背で逆三角形のプロポーション。漆黒のボディ。そしてライバルにふさわしいニヒルな風格。
鉄人28号は1956年に連載を開始したとのことですが、そんな時代にこのデザインが生まれているという事には驚きを隠せませんでした。
これは後世のロボットたちに多大なる影響を残しています。具体的にはパトレイバーのグリフォンやGガンダムのマスターガンダム。
アヌビス【ANUBIS ZONE OF THE ENDERS】
最後に紹介するのはメタルギアソリッドやデスストランディングでおなじみ、小島秀夫がプロデュースした「ANUBIS ZONE OF THE ENDERS」という作品のラスボスであるアヌビス。
ジェフティとは双子の機体
このアヌビスは主人公機であるジェフティと双子の機体です。
言ってしまえばこのラストバトルは壮大な兄弟喧嘩と言えるでしょう。
作中最強の機体
アヌビスは性能面で他のオービタルフレームをはるかに凌駕します。
ZOEシリーズの各種資料・描写から分かる範囲では大気圏内では音速を遥かに超える速力を持ち、地表から大気圏離脱を瞬時に行い宇宙空間では月から地球まで数十秒、数分程度で辿り着くOF(AX2001/7,10/特集、特別号)
ジェフティは上記の性能のLEVが日を費やす距離を瞬時に跳ぶ程(NTA Vol.15)
時速40万kmから更に加速した状態で宇宙から海面に激突しても無傷。
上記のこれらを軽く超える性能を持ち、更にOFの数万倍の質量を持ち、OFと同速度で運行する巨大列車を椀部で受け止め一瞬動きを止め
バーストショット(バースト攻撃はOFの空間障壁や次元を破壊する事が可能 AX2001/7,10/特集、特別号)は膨大なメタトロンを利用し超巨大な恒星を消滅させる砲撃が可能の要塞の数%の威力を持ち(AX2001/10/特集、特別号)
バーストショット以上の威力を持ち、質量断層面さえも破砕するベクターキャノンを発射する
更に亜光速移動能力を使用しての戦闘を(事実上の瞬間移動)するなどハイスペックを誇る。
ピクシブ百科事典より
双子の機体であるジェフティがこのような性能なのでアヌビスもこれと同じ、あるいは上回る性能だという事ですね。
装備、エフェクトが全部カッコイイ
詳しくは先ほどの動画を見て頂ければ分かるんですが、アヌビスは装備や各種エフェクトがべらぼうにカッコイイ。
赤い軌跡を描くウアスロッド、屈折しながら周囲を飛ぶハウンドスピア、6枚の羽根状ウィスプ、「戌笛」と呼ばれる赤黒いバースト攻撃、そしてアヌビスを最強たらしめる瞬間移動能力「ゼロシフト」。
ラスボスにふさわしい性能と描写の数々に惚れざるをえません。
逆関節でスマートなビジュアル
ZOEに登場するオービタルフレームと言えば細くて曲線的なデザインが魅力なのですが、それに加えてアヌビスは足が逆関節になっているんですよね。
これによってアヌビス特有のプロポーションが生まれ、威厳ある佇まいが生まれているのです。また背部に存在する6枚のウィスプも威圧感があり、そのカリスマ性を高めています。
おわりに
以上、ロボットアニメやゲームに登場するライバルロボのご紹介でした。
ライバル機は主人公機と並ぶとそのデザインに様々な意匠を感じられる、というのも好きなところの一つ。
これを見た方はぜひ本編での活躍を見てみてください。