枝と申します。
早速ですが皆様はインセプションボタンという物をご存じですか?
こちらのサイトがその現物なので一回押して来てみてください。
「ドゥゥゥゥゥゥゥゥン」というSEが聞こえましたよね。
なんやねんこれと思った方、聞いたことある!と思った方、あたしンちグラグラゲームが好きな方は以下の記事をお読みください。
今回はインセプションサウンドとは何か、そしてそれが何故あたしンちグラグラゲームと結び付いているのかという解説です。
目次
映画「インセプション」
まず触れなければいけないのが映画「インセプション」の予告映像です。
映画「インセプション」は映画「TENET テネット」を手掛けたクリストファー・ノーラン監督の代表作。その凄まじい映像技術や、現実と空想が交錯する不思議な世界観に人々は熱狂しました。
そしてこの予告でふんだんに使われているのが「例のSE」なんですよね。ここから例のインセプションボタンは産まれました。
あちこちで使われる素材
インセプションボタンを押して流れる例のSE、実はインセプションのみならずありとあらゆる映画の予告で使われているSEなんですよ。全く同じ音という訳ではありませんがほぼほぼ一緒。
不気味さや不穏さ、緊張感などを表現できるので観客の意識を引くにはぴったり。確かに映画館でよく聞く音の一つとして挙げることができますね。
またこのインセプションサウンドは、海外において「Inception sounds」の他に「BRAAAM」という名前でも親しまれているようです。
この動画では有名な映画達がこの「BRAAAM」を予告のスタメンに起用していることをご理解いただけると思います。
どこにどう需要があるのか分かりませんがインセプションサウンドの作り方についての動画なんかもあります。
インセプションサウンドの制作秘話
そんな使いやすさを持つインセプションサウンドがどのように出来たのか。
それは誰がインセプションサウンドを作ったのかについての記事を読むと理解ができますよ。
当初はブラスでは無くよりパーカッシブな音になる予定だったようですね。
クリストファーノーランとハンスジマーのタッグというのは「ダークナイト」においてもその実力を遺憾なく発揮しているので、生まれた音楽にもこうして高い付加価値が付くことにも納得が行きます。
memeとしてのインセプションサウンド
そんなインセプションサウンド、非常に汎用性が高いのが特徴なんです。
壮大でワクワクするようなBGMも相まって海外を筆頭にマッシュアップのmemeが拡散されまくりました。
より詳しい経緯はインセプションサウンドがどのようにmemeとして受け入れられるようになったかという記事を参照。
これとかめちゃくちゃ味がありますよね。
この素材の使われ方は「エミネムさんが教えてくれるシリーズ」とか「Ace Combat ZEROのOPシリーズ」に近い何かを感じます。素材の使われ方は逆ですけど。
あたしンちグラグラゲームとインセプションサウンド
そんなインセプションサウンドと、たった一枚のコラ画像であるあたしンちグラグラゲーム。
決して交わることの無かった二つの線は、なぜかニコニコ動画で運命の邂逅を果たします。
一枚のコラ画像から音MADが作られる時代の到来です。
この動画をきっかけとしてあたしンちグラグラゲームの音MAD(?)にはインセプションサウンドが当然のように使われるようになりました。
そしてそれらの動画には「何の音だよ」というテンプレコメントが貼られるようにも。
「あたしンちグラグラゲーム 音」と検索すればこのインセプションサウンドが上位表示されることでしょう。
あたしンちグラグラゲームとグルメスパイザーの邂逅
インセプションサウンドとあたしンちグラグラゲームが交わるだけでも相当意味が分からないのですが、そこで更に交わってくるのが2020年秋から爆発的な流行を見せるグルメスパイザーです。
というのもあたしンちグラグラゲームとグルメスパイザーは共に1,103兆3,543億円のコラを作られた仲間同士。
天涯孤独だったあたしンちグラグラゲームにグルメスパイザーがそっと寄り添う事で新たな友情が生まれたわけですね。
感動ですね。
は?
おわりに
以上がインセプションサウンドとあたしンちグラグラゲームの関係、そしてグルメスパイザーをも巻き込んだ更なる展開についてでした。
背後に潜む文脈が余りにも深すぎるのでこれらの全てを理解できている人は非常に少ないのではないでしょうかね。
しかし昨今は元ネタが分からないと面白くないコンテンツが溢れる世界ですので、こういった流れを理解しておくのはとても大事だと私は思いますよ。
ちなみにインセプションサウンドとあたしンちグラグラゲームの関係について理解しても得は一切無いと思います。
それでは。