枝と申します。
楽器、歌、絵、小説など、創作活動というのは常に自分との戦いですよね。上手く行かない自分へのモヤモヤを抱えたまま夜を明かすなんてこともザラにありますし。
だからこそ、そんなクリエイターの皆さんにこれらの言葉を紹介したいと思います。
創作のジャンルは問いません。「何かを生み出しているあなた」への言葉です。創作活動で上手く行かないことが多かったり、ついサボってしまう自分が嫌な人は是非ご覧くださいね。
目次
Done is better than perfect
Done is better than perfect
マークザッカーバーグ
めちゃくちゃ有名なマークザッカーバーグの名言。
実際人の目につかないところでずっと作品をこねくり回していても、なんら生産性は産まれないんですよね。
多少不格好でもひとまず完成させるのが大事です。
ただこれは、とりあえずリリースしてそこから修正を加えていきなさいという意味なのでそこは理解が必要ですね。
一日一字を記さば一年にして三百六十字を得、 一夜一時を怠らば百歳の間三万六千時を失う。
一日一字を記さば一年にして三百六十字を得、 一夜一時を怠らば百歳の間三万六千時を失う。
吉田松陰
幕末の重要人物、吉田松陰の名言です。
- ローマは一日にして成らず
- 千里の道も一歩より
- 塵も積もれば山となる
- 雨垂れ石を穿つ
- 愚公山を移す
これらも全部同じような意味。とにかく毎日の積み重ねが大事という事なんですが、自分その「毎日の積み重ね」が死ぬほど苦手なので何事も中途半端になっちゃってます。
自覚がある人こそ、一日一万回感謝の正拳突きを心掛けましょう。そうすればいつか結果が見えてきます。
競うな 持ち味をイカせッッ
競うな 持ち味をイカせッッ
範馬勇次郎
かの有名な範馬勇次郎のセリフでございます。
「君の代わりは居ないけど上位互換はたくさんいるよ」なんてトゲのある言葉が存在しますが、ぶっちゃけそれは実際そうなんですよね。
例えば私なんかだと
- 「私よりもっと面白く」
- 「私よりもっと正確で」
- 「私よりもっと早く」
ブログを書ける人とかですね。めちゃくちゃいっぱいいるんですよそんなの。
しかし、私と「全く同じ」ジャンルでブログを書いている人間はいないはずです。多分。
そうした自分の武器を把握しているのであれば、一部分における能力の優劣というのは些末な問題にしか過ぎないですよね、という事が分かります。
武力で範馬勇次郎に敵わないなら知力で勝負すればヨシ。
徒然草 第百五十段
能をつかんとする人、「よくせざらんほどは、なまじひに人に知られじ*。うちうちよく習ひ得て、さし出でたらんこそ、いと心にくからめ」と常に言ふめれど、かく言ふ人、一芸も習ひ得ることなし。
未だ堅固かたほなるより、上手の中に交りて、毀り笑はるゝにも恥ぢず、つれなく過ぎて嗜む人、天性、その骨なけれども、道になづまず、濫りにせずして、年を送れば、堪能の嗜まざるよりは、終に上手の位に至り、徳たけ、人に許されて、双なき名を得る事なり。
天下のものの上手といへども、始めは、不堪の聞えもあり、無下の瑕瑾もありき。されども、その人、道の掟正しく、これを重くして、放埒せざれば、世の博士にて、万人の師となる事、諸道変るべからず。
徒然草 第百五十段
これだけではどういう意味か分からないと思うので、ハルトライさんという方が翻訳してくださっているものも引用させて頂きます。
これから芸事を身につけようとする人は、とかく「ヘタクソなうちは誰にも見せたくない。こっそり練習して、ある程度見られるようになってから披露するのがカッコいい」と言うものだけど、そういうことを言っている人が最終的にモノになった例はひとつもない。
まだ未熟でヘタクソな頃から、上手くてベテランな人たちに混ざり、バカにされようと笑われようと恥ずかしがらないで、気にしないで、才能がなかったとしても、立ち止まらず、踏み外すこともなく、年を送っていけば、最終的に、その道の極みを嗜まなかった人よりも上の立ち場になれるし、しかも人望も備わって、多くの人に尊敬され、天下一の名声も得られるようになるものだ。
”神レベル”に上手いと言われている人でも、最初は未熟だという評価を受けてきたし、実際、作品には決定的な欠陥とかもあったりした。それでも、道の掟に従い、これを重んじて、遊びもしない人が、その道のプロとして、様々な人の先生となってきたのだ。これはどのジャンルでも変わらない話だ。
https://htl.hateblo.jp/entry/2015/11/21/000000
そうなんです。
どれだけ完璧な修行を何時間してようが、実際に範馬勇次郎と戦わなければ地上最強の生物にはなれないんです。
まだ上があると思っている状態の物を他人に見せるのは非常に恥ずかしいですが、そうしなければその「上」にはたどり着けないんです。
作る。見せる。フィードバックを受ける。
このルーティンこそが自分を、そして自分の作品を成長させてくれるのだと私は思っていますね。
お前 明日死んだらどうするんだ?
『なーんで今日今すぐこれから直後に素早く瞬間即座に即々々々』
『めだかちゃんに告白しないの?』
『選挙に勝ったらとか生徒会長になったらとかめだかちゃんに惚れられたらとか』
『おっかなびっくり未来へはばたき先へ先へ先延ばししてんの?』『お前』『明日死んだらどうするんだ?』
球磨川禊
これは「めだかボックス」という作品に登場する球磨川禊のセリフですね。
「今日の自分よりちょっとスキルを身につけた明日の自分が」という考えを真っ向から否定してくれる素晴らしいシーンだと私は思っていますね。
明日の自分を作るのは他でもない今日の自分なんですから。思い立ったが吉日です。明日やろうはバカ野郎です。
今、即、瞬間、刹那に行動を起こしましょう。
なぜなら、わたくしこの時、頑張っているから
「不思議と『恥ずかしい』という感情が湧いてこないですね」
「なぜなら、わたくしこの時、頑張っているから」
月ノ美兎
- 昨日描いた絵下手くそすぎワロタ
- 昨日録音した歌下手すぎワロタ
- 昨日書いた文稚拙過ぎワロタ
創作とは常に「コレ」との戦いだと思います。何回経験したか分かりません「コレ」。問題はそんな感情、作品との向き合い方なんですよね。
昨日の自分は自分にできる全力を尽くした。そしてそれを見た今、何かを思えるという事は昨日よりも成長している証である。私はいつもそう考えるようにしています。
そしてこの委員長が言う「がんばっているから」という言葉。泥臭さの中に温かさがあってとっても素敵な言葉だと思いませんか?
「がんばる」という言葉は「ただスキルアップを目指す」という意味ではありません。その為に色々と手探りで進もうとする工程こそが「がんばる」なのです。
昨日のあなた、そして今のあなたは「頑張って」いるでしょうかね?
おわりに
以上が私がいつも心に留めている名言や引用の数々です。クッソ雑にまとめると
- とにかく仕上げろ
- コツコツやれ
- 周りと比べるな
- 泥臭く外に見せてけ
- 即行動しろ
- 過去の自分は「がんばっている」
って感じでしょうか。
モチベーションがない、忙しい、お金が無い、元気が無い、飽きが来たなどなど、創作を妨害してくる要素は山ほどあります。
それを乗り越えた先で掴める「何か」がこれらの言葉によってもっと美しく見えれば幸いだなぁと私は思っております。
皆さんも一緒に「頑張って」行きましょうね。