【徹底考察】うんこ味のカレーvsカレー味のうんこ問題は前提条件を整理しろ

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cooked rice and curry food served on white plate

枝と申します。

日本にお住いの皆さんは「うんこ味のカレーかカレー味のうんこ、食べるならどっち?」という質問をされたこと、人生で一度はありますよね。ない人は交友関係を見直してください。

これは言わば究極の2択であり、どっちを答えてもエッセンスがうんこではあるという非常に難しい問いです。それゆえ、この問題を問われたとて、真剣に考えた、あるいは自分なりの答えを出した人というのは少ないのでは無いでしょうか。

という訳で今回は、うんこ味のカレーとカレー味のうんこ問題を徹底考察していきます。もしもの時に備えて皆さんもうんちくを身に着けておきましょう。

そもそもこの問題の趣旨とは

questions answers signage

まずは「うんこ味のカレーvsカレー味のうんこ」という問題の存在意義について考えてみましょう。

この問題はあくまでも想定の話であると同時に、どっちも選びたくないけど選ばなければいけない時にどうするか、という消極的な2択問題でもあります。有名なところで言えばトロッコ問題と似た特性という訳です。

「5人を犠牲にするか、自分が干渉して1人を犠牲にするか」という問いかけに対しては、そんなこと起こらねーよというツッコミが最初に想起され、その後にようやく「でもどっちかと言われたら……」という思考のフェーズに入るのが一般的ですよね。

そんなトロッコ問題、現代では派生形が生まれ、さらに難しい判断を要求するようになっています。例えば「犯罪者5人と赤ん坊1人のどっちを犠牲にする?」といったような形で。こうなってくるとより一層、問題の解答そのものよりも回答者の価値観が重要になってくるという訳です。

つまり同様に、うんこ味のカレーかカレー味のうんこかという問いの本質とは、その人がどんな価値基準を最も優先するのかという思考方法を洗い出す意味合いが強いと考察できます。就活の時に書くエントリーシートと同じですね。

量、匂い、危険性の存在など前提の判断条件が少なすぎる

a mule pooping

では次に、「うんこ味のカレーか、カレー味のうんこか」という問題のハード面について考えてみます。この問題、冷静に字面を捉えると、あまりにも与えられている情報が少なすぎるという欠陥に気が付くのではないでしょうか。

例えばうんこ味のカレーですが、これはどれくらいの量を想定しているのでしょう?世間一般的にカレーと言われたら、ココ壱番屋じみた洋風の深皿に入ったカレーを想像しますが、うんこ味のカレーもその量で提供されるという前提になってくるのでしょうか。昨今ではインド・ネパール料理屋でカレーを食べる機会も増えてきましたし、インド料理特有のステンレスのお皿(タール・カトリ)で提供される可能性もあります。こっちの方が先述した皿よりは量が少なくなりそうですが、ここは質問者に問うておいた方がよいでしょう。

また、匂いについても確認が必要です。うんこ味のカレーの点でいえば、あくまでも「味がうんこ」という情報が与えられているだけで、匂いはカレーの可能性があります。鼻が詰まっていると味がよくわからないように、匂いがカレーであれば「味」という人間の感覚の部分には大きな差異が生まれてくることでしょう。逆にカレー味のうんこは味がカレーなだけで、匂いはしっかりうんこの可能性があります。これでは口に近づける動作すらも忌避されるのは明確です。

さらには安全性の問題もあります。皆さんもご存じの通り、うんこは人間の老廃物の排泄されたものであり、様々な消化器官を通っているので口にしてはいけない消化液なども多分に含まれています。そうした人体への危害という部分を考えたうえで作られた、いわば謹製の「カレー味のうんこ」でなければ、うんこ味のカレーを選択するのが安牌ということにもなってきますよね。

……と、これら条件がはっきりしない状態で答えを要求される可能性が高いというのが、この問題の難しいところでもあります。出題者の話を広げるような形である程度の条件を絞り込んだ方が、回答の本気度は上がると思いますよ。

例)そのうんこはソリッド?それともリキッド?

どちらの解答が正しいという訳ではない

gray and black hive printed textile

では、改めて「うんこ味のカレーかカレー味のうんこか」という質問をされたとき、どう答弁するのが正解なのか。ここでは皆さんのパーソナリティを現す機会であると同時に、皆さんがそのコミュニティでどのような立ち位置を担いたいのかという、いわばペルソナを意識した回答を行うのが正解だと私は考察します。

例えばあなたが「うんこ味のカレー」と答えた場合は、味はうんこでもカレーはカレー、つまり「人間が口に含んでもよいものである」という確証を得たうえで食べ進めたいという慎重派な姿が想像されます。また、うんこ味というネガティブな要素を耐え忍んで完食を目指す忍耐強さもアピールできることでしょう。

では逆に、「カレー味のうんこ」を選んだあなたは、「味がカレーならうんこでも大丈夫!」という、物事の良い面を捉えようとするポジティブな印象を与えることが可能です。また、普段食べることのないうんこを食べてみるという選択を取ったことから、まだ見ぬ経験に臆さないチャレンジャーな人格であることも伝わってきます。

ここまでを簡単にまとめると、慎重派でコツコツやるのが得意な方は「うんこ味のカレー」を、行動派で新しいことに挑戦するのが好きな方は「カレー味のうんこ」を選択すると、他己評価と自己評価の乖離が少なくなるのではないでしょうか。

おわりに

という訳で今回は、「うんこ味のカレーとカレー味のうんこ、食べるならどっち?」という究極の問題について徹底考察してみました。皆さんもこの問題に直面した時は安易に決断を下すのではなく、集められるだけ前提条件を集めてから回答するようにしてくださいね。

それでは私はカレー味のカレーを食べるのでうんこ味のうんこは皆さんで食べてください。

おかわりもいいぞ!

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