枝と申します。
今回は「9mm Parabellum Bullet」の魅力をふわっと解説、紹介したいと思います。
「9mmってこんなバンドなのかぁ」くらいに読んでいただけるとこれ幸い。
目次
何故か絶妙にダサい演歌ロック
この曲を初めて聞いたという方、どういう感想を抱いたでしょうか。
そう、絶妙にダサいですよね。サビがアサヒのサプリディアナチュラ
9mmの持ち味はこの絶妙なダサさ。これめちゃくちゃイイんですよ。いわゆる邦ロックというジャンルはどうしても「明るく勇敢な曲」や「メンヘラチックで叙情的な曲」、「笑顔や幸せを振りまく曲」というのが売れる傾向にあると思うんですよ。
そんな中でひときわ輝くこの絶妙にダサい曲調。
あぁ、なんとも言えない味があります。ヘビーで歪んだサウンドなのに。これが多くの中毒者を生み出す9mmの魅力の一つです。
このイントロのツインギターも定期的に摂取しなきゃいけないくらい中毒性あります。まずは聞いてみて。
(いい意味で)自分の事しか考えてないメンバー
個人的に一番好きなこの「新しい光」という曲。全員が好き勝手やってる感じがたまりません。
具体的にはまず9秒辺りで入るサビ終わりのギター。自分が気持ち良くなるためだけに考えられたリフですよこれマジで。この数小節だけでこの曲大好きになりました。天才。
ドラムはバカみたいに手数多いのにごちゃごちゃしてなくて疾走感があります。ライブでもアホみたいに上手いですしね。
2分14秒からの静かな部分。ベース大暴れ。気持ちいい音の洪水。もはや犯罪行為。
愛を壊すたびに つくった傷の
痛みは消えたのに 血が止まらない
ボーカルもボーカルでめちゃくちゃクサい事しか言ってないのにこの音圧と気持ち良い音だけで構成されたこの曲においてはむしろこの歌詞じゃないとありえないまであります。
…というように各自が良い意味で好き勝手やりまくってるという曲が非常に多い。
ちなみにこの新しい光という曲中には「メンバー全員が楽器を振りかぶる」という部分があるのですが、ライブでもそれやります。めちゃめちゃカッコいいです。
個人の能力の高さとライブでの強さ
ボーカルの菅原 卓郎、ギターの滝 善充、ベースの中村 和彦、そしてリーダーにしてドラムのかみじょうちひろ。
全員めちゃくちゃ強いです。
ボーカルの卓郎には圧倒的な歌唱力がある訳ではありません(というか寧ろ下手)が、彼でなければ9mmの世界観は絶対に出ていません。声が好きでスカウトされただけはある。
ベースの和彦はライブでもまぁ低い位置でベース弾いてます。そして叫びます。そして楽器を置いていろんなところ遊びに行きます。ライブによっちゃあパートは銅鑼。そんだけ暴れてても曲を支えるリッチでセンチなベースラインを弾けるギャップが素晴らしいですね。
ドラムのかみじょうはシンプルにうまい。スティックぶんぶん回しながらドラムを叩きます。そしてドラムに対して非常にストイック。ドラムセットが左右対称になるようにセットされてて両方の手でたたけるらしいっすよ。
ギターの滝はライブ中のダンスがめちゃくちゃ上手いです。あと会場のセットで遊んだり寝転んだりするのも得意。
っていうのも事実ですが、その実態はというとギターの腕前と作曲センスの高さが異次元の切れ者です。
例えば。ボカロに楽曲提供をしてるんですけどね、この曲からはもう滝の匂いしかしない。ユニゾンの田淵がアニソンにいっぱい曲を提供してるっていうのは有名な話ですが、ここまで自分の味を出しながら完成度の高い曲を作れるのは凄いとしか言えませんよねぇ。
謎の無敵感
戦闘力が高いバンドは何ですか?って聞かれたら私は「BRAHMAN」か「9mm Parabellum Bullet」を挙げます。なんでかって言われたら分からないけど。
という訳でなんでかは分からないけど、9mmには謎の無敵感があります。理由は分からんけど。
特に有名なのは「Punishment」でしょうね。元からバカみたいに速い曲なのにライブでやるともっと早くなるという。
しかも皆好き勝手やる。まぁ好き勝手やる。演奏とか知ったこっちゃない。どこぞのダンスユニットより踊るし暴れる。これにはジャニーズも勝てん。
そういった凄まじいライブパフォーマンスも9mmを無敵たらしめている一因なのでしょう。
おわりに
以上「9mm Parabellum Bullet」のふわっとした解説や紹介でした。
音楽なんて言うのは聞いてみなきゃ分からないものなので、ぜひ一度聞いてみてください。特に9mmを知るならライブ映像を見るのがおすすめです。
普段もこういう感じで音楽の話とかしてるので、ぜひTwitterのフォローを宜しくお願いします。