皆さんこんにちは、枝と申します。
DTMを触りだしてから約4年。ついにねんがんの、DTMerなら誰しもご存じのオーディオインターフェース「RME Babyface Pro FS」を手に入れました。
という訳で今回は、Babyface Pro FSの使用感やUR22から乗り換えた際の感動について書き残しておきます。
目次
「良いオーディオインターフェース」とは
まず最初に「オーディオインターフェースの値段による大きな違いはA/Dコンバーターの性能である」という話は皆さんご存じでしょうか。
空気振動の波(アナログ信号) ⇔ 音声データ(デジタル信号)
この ⇔ の部分が値段に大きく関わってくるわけですね。
そのクセしてA/Dコンバーターとか言う部品はまぁまぁの曲者で、1万円~10万円くらいまではそこまで性能が変わらないとすら言われているようなパーツなんです。まぁこれは信仰心とかによるものが大きいとは思いますが……
その点において、今回購入したBabyface Pro FSはこのA/Dコンバーターの性能がフラッグシップモデル並みに良いとされているんですよね。
めちゃくちゃ分かりやすく言うと入力する時の音も綺麗だし、出力する時の音も綺麗ということです。最高や!
入力できる音
私は普段ゴッパーことSM58で録音を行っているのですが、UR22を使っている際はゲインの低さに悩まされていました。入力ゲインを9時まで上げてもなーんか音小さかったんですよね。
一方、このBabyface Pro FSではTotalMix FXというデジタルミキサーのおかげで、マイクゲインをかなり稼げるようになりました。しかもEQを設定することもできるので、録りの段階でローカットすることが出来てしまいます。後の手間が減って嬉しいね。
さらにさらに、このEQはディスコードなどの通話アプリやShadowPlay、OBSなどにもきちんと反映されます。やたら音質の良いボイチャで差をつけましょう。
……というのは序の口。
実際に歌の録音をしてみると、前まで録れていなかったであろう中~高音域の部分がかなり鮮明に録れています。また、録音した部屋のサイズ感すらも分かるくらいに、情報量の多い録音を行うことが出来ました。
逆に言うと、色々な音を拾うからこそ今まで以上に録音環境を整える必要が生まれたとも言えるでしょう。
出力される音
これ。
これです。
これがUR22と比べると段違いで凄いです。
ダイナミクス、ステレオ(定位)感、遠近感。
これらが信じられないほど分かりやすいんですよ。
特に凄いのは「空間」の認識が極めて容易なことですね。定位感とかも言ったりしますが、音が鳴っている場所がどれくらいの奥行きで、出た音のうちどれだけが反響として聞こえているのか、なんてのが凄く伝わってくるんです。
安いイヤホン(ソニーの1000円ちょっとのやつ)でも色んな音が多くの情報量を伴って聞こえてくるので、Babyface Pro FSに搭載されているA/Dコンバーターの性能の高さは折り紙付きのものなのでしょう(※1)。
(※1)Babyface Pro FSはイヤホンをそのまま挿すことができる。当然イヤホンとは別にモニターヘッドホンのジャックもある。普段ゲームするのはイヤホンなのでめちゃくちゃ便利。
Babyface Pro FSのアウトプット伝説
・フラクチャーの小鳥のさえずりが聞こえる
・クラシックを構えた時のリバーブ音が聞こえる
・スプリットAサイト内の看板でも左右の足音を聞き分けられる
・ボーカルとのバランスがちょうど良い感じにイメージャーを調整したら本当にピッタリ数値が2倍だった
・ASMR配信を聞くだけで何となく部屋のサイズ感が分かる(真・激キショ)
その他考察
・付属のハードケースはまぁまぁ大きいので、あんまり持ち運びに向かないかもしれません。まぁ持ち運びに必要なのは本体とUSBケーブルくらいなのでノーダメージですが。
・TotalMix FXの使い方に慣れるまでは、スピーカーから爆音を出してしまう事が多々ありました。一度設定してしまえば大丈夫です。
・普段使っているデスクトップPCと録音用のノートPCを行き来しても、設定はそれぞれのPCで記憶されているので毎回アウトプットを弄ったりする必要がありません。便利です。
・色々とボタンが付いていますが、基本的に使うのは「OUT」と中央のエンコーダーくらいです。
・ギターのインプットとマイクのインプットは別の場所にあるので、それぞれのゲインをTotalMix FXで設定しておくことが可能です。
おわりに
という訳で今回は、UR22から乗り換えた感動を交えながらRME Babyface Pro FSの使用感などについてまとめました。
録り音が良くなるのは勿論理解していましたが、リスニング環境が数段階上のレベルに到達するのにはかなり驚かされましたね。
皆さんもこの15万円の機材でASMRを聞きましょう。