枝と申します。
エスケープフロムタルコフというゲームでは、約半年に一回「ワイプ」というイベントが発生します。
これは大きめのアップデートと共に今までの進捗が全てリセットされ、全プレイヤーが丸腰の子猫ちゃんになってしまうという強制イベントです。今まで一生懸命進めたタスクも、頑張って増やしたお店の品ぞろえも、ゴミを集めて育てた拠点も、プレイヤーから奪い取った全てのアイテムも、たった一晩で全て消えてしまうのです。
そんな悲しいイベントを、何故タルコフプレイヤーは喜んで迎えるのでしょうか?
という訳で今回は、何故人々がワイプを楽しみにするかについて、個人的な見解を交えて解説します。
目次
新しい要素が増えるから
タルコフにワイプが入るのはおよそ半年に一回なのですが、殆どの場合は大きめのアップデートと共に行われます。つまり、ワイプ≒新要素の追加と捉えることができるのです。
タルコフは敬虔なマゾヒスト向けのゲームなので、ユーザーに有利な要素が増えることはかなり少ないのですが、新武器やマップの調整など目新しい要素がプレイヤーを楽しませることは間違いありません。
一番楽しい時期だから
ワールド生成直後のマインクラフトにおいて、原木を素手で掘り、木材にして作業台を作り、木のつるはしを作って石を掘り……という一連の流れは皆さんも経験したことがあると思います。
タルコフにおけるワイプ直後というのはこの感覚にかなり似ているんですよね。
全プレイヤーがへなちょこ武器とペラペラアーマーで泥沼のような撃ち合いをしている光景が見られるのは、ワイプ直後というお祭り期間だけなのです。そっから後はニートプレイヤーが重戦車のような装備であらゆるプレイヤーを撫で斬りにするゲームになっていくので……
全てのプレイヤーが確実に同じ土俵で戦える期間、それこそがワイプ直後なのです。
久々にログインする人が多いから
タルコフというゲームは何かとリアル時間を必要とするゲームです。
そもそもマッチングがバカアホみたいに長いですし、スタッシュ整理やハイドアウト拡張など直接ゲームに絡まない部分でもそれなりに時間を使わされますからね。だいたい1~2ヶ月経つとカジュアルプレイヤーは離れる傾向にある印象です。
そんなプレイヤーが一気にタルコフ市に帰って来る、いわば帰省するのにちょうど良いタイミングがワイプということです。
タスクがリセットされ、目標ができるから
プレイした事の無い人からすれば驚きの事実かもしれませんが、エスケープフロムタルコフには目標らしい目標があんまりありません。
タルコフの遊び方は本当に人それぞれであり、お金を貯めるのが楽しい人もいれば、高級最強装備で人を不幸にするのが大好きな人もいれば、好きな武器を撃って楽しいな~と思えれば良いだけの人も居れば、とタルコフ市では何をやっても許されるのです。
そんなゲームにかろうじて存在している目標、それがお店屋さんから頼まれる「タスク」と呼ばれるクエストです。何となくこのタスクを進めつつ、色んな武器を使って遊ぶのがタルコフの基本的な流れと言っても良いでしょう。
ただ、このタスクは一度クリアすると復活しないので、ゲームを進めれば進めるほど難しくてめんどくさい、依頼者の人格を疑うようなタスクばかりが溜まってしまい、少しずつプレイヤーのモチベーションを削ってくるんですよね。
そんなタスクにリセットがかかるのもワイプの良い所。タルコフをプレイし始めた時は難関に思えたタスクも、ワイプを重ねればどんどんただの通過点になっていきますので、そうした成長を感じられるのも、この時期ならでは魅力かもしれません。
おわりに
という訳で今回は、何故人々がワイプを楽しみにするかについて、個人的な見解を交えて解説しました。
木で出来たよわよわ武器や、カス弾の込められたノーカスMP5での撃ち合いこそがタルコフで最も楽しい瞬間なので(個人の感想)、皆さんもぜひBTRでタルコフ市に帰省しましょう。