それっぽいフリー素材から皆さんこんにちは、枝と申します。
早速ですが、ボーカロイドの曲ってめちゃくちゃ声が高くないですか?
ボカロという音楽のジャンルはその性質上、人間に歌わせる気ないだろという高さの曲も多く、下手にカラオケで歌おうもんなら四肢の爆発四散は不可避の非常に難しい曲が勢ぞろいしていますよね。
かく言う私も、カラオケに行ってはバラバラに飛び散った自分の破片を拾い集める毎日を過ごしています。
そんな中で、歌ってみた動画を投稿している歌い手の中には、成人男性であるのにも関わらず声帯をどうにかして高い声を出している「高音厨」と呼ばれる種類の人間が居ます。
声が高すぎて「女の子みたい」なんてコメントが流れるのも日常茶飯事とか。
今回はそんな、歌ってみた界隈に生息する「高音厨」の生態について、そしてボカロ曲に含まれる高音について一緒に見て行きましょう。
なお、この記事は全て筆者の独断と偏見によって描かれています。
つまりこの記事はチラシの裏であり、トイレの落書きであり、居酒屋のおっさんが巻いているくだみたいなものです。
これが世間のマジョリティだとは思わず、そういう意見が世の中にはあるらしいくらいの認識でいてくださいね。
目次
高音厨とは
まずは高音厨という言葉の定義についてです。
高音厨とは、高い声を出すことに命を懸けている人間達のことを言い、彼らは【原曲キー】という言葉を好んでタイトルに使います。
ただ高い声を出すだけでは無く、張り上げだのファルセットだのミックスボイスだのと高い声の出し方にもダルめストイックなこだわりを持っているのが特徴。
高い場所が好きなのは煙かバカかの二択なので、どちらかと言えばバカの一種なのでしょう。
段ボールに入った野良高音厨を拾ったら、富士山とかスカイツリーとかへ連れて行ってあげると喜ぶと思います。
ちなみに「○○厨」という言葉には余りポジティブなニュアンスを感じませんが、検索の際に便利なのでボカロ界隈には普及しているようです。
なので他の人が使っている場合でもバカにしているニュアンスは無い事を理解しておきましょう。
一般的な「高音」とは
次は一般的な高音の定義について。
──なのですが、これはマジで人によりけりで宗教みたいなもんの為、あくまでも一つの意見として解説を行っていきます。
そうした解説にあたって上記の画像が非常に分かりやすかった為、ウタタメさんの記事から引用させて頂きました。
今後アルファベットやら数字やらが出てきたらこの画像を見ながら確認してみてください。
レミオロメン / 粉雪
まず分かりやすい指標となるのがレミオロメンの「粉雪」です。
一般的な成人男性は、粉雪の最高音が出れば声が高い方と言われる傾向にあるという噂が東方より伝来しているので、まずはこの曲で自分の声帯がどれくらい高音に適正があるのかを確認してみると良いでしょう。
ちなみに最高音はhiA。
[Alexandros] / ワタリドリ
「流行りのバンドのボーカルの男みんな声高い」というのはかの有名なこやまたくやの名言ですが、実際それはそうであり、USJのハリドリに採用されるくらいの知名度を誇る「ワタリドリ」なんかはhiDがサビで連発します。
これを歌えるならあなたの声はまず高いといっても良いでしょう。知らんけど
Official髭男ism / Pretender
髭ダンの曲も高いと言われています。
PretenderはサビでhiA#やらhiCやらが連発します。
ウケますね。
ONE OK ROCK / 完全感覚Dreamer
最後に見て頂くのはSon of a Mori Shinichiことtakaが歌う「完全感覚Dreamer」。
シャウトやらロングトーンやらも勿論凄まじいのですが、この曲はサビのHold onで驚異のhiEを叩き出しています。
これにはおふくろさんもビックリしている事でしょう。
大御所の高音系男性歌い手を見てみよう
メジャーアーティストの「高音」をある程度把握できましたと思いますので、お次は歌ってみたジャンルにおける大御所の「高音」も見てみましょう。
今回選んだ人たちはま~~~有名なので、歌ってみたというジャンルに少しでも触れている人であれば知っているんじゃないでしょうかね。
なお「○○が入ってないやん!」と言いたくて仕方の無い方は、その人の紹介文をnoteかなんかに書いて投稿しておいてください。
好きならそれくらい書けるでしょ!
まふまふ
「史上最も成功した歌い手」と言ってよい存在のまふまふ。
それはあの紅白歌合戦に出場したことからも分かるでしょう。
聞けば分かりますが声が高いです。
その声は我が友まふまふではないか?
— 急降下 (@sitaniochiru) September 17, 2021
まふまふ「アー(ありえない高音)」
声が高すぎてこういうネタツイが生まれるくらい声が高いです。
ウォルピスカーター
お次は社長ことウォルピスカーター。
透明感と力強さの両方が備わった高音を持ち、さらに裏声との切り替えも凄まじく上手いという驚異の成人男性です。
声だけを聞き初見で男だと見抜ける人はまぁ少ないでしょう。
つまり声が高いです。
高校のとき軽音楽部に入ってバンドを組んでいたんです。文化祭とかで演奏してたんですけど、学校内だけの活動だと物足りなくて。それで挑戦してみたのがニコニコ動画の“歌ってみた”でした。
──バンドではどんな曲を?
ゴリゴリのロックでしたね。メタルとか、ハードコアとか、激しい曲をやってました。
ウォルピスカーター「ウォルピス社の提供でお送りします。」インタビュー
ちなみにこのインタビューから分かる通り彼は元メタラーです。
後述するGeroなんかもそうですね。
赤ティン
古くから歌ってみたを投稿している古参であり、Vtuberにしてホロライブのインスト職人にして釣りと筋トレと機材が好きななんかもう良く分からん歌い手(?)こと赤ティン。
ま~~~声が高い上に、その高い声を出す際の生体的な(声帯的な)メカニズムを自分で解釈出来ているのが凄いですね。
そんな赤ティンの公開しているnoteは機材の話も含めてマジで有益です。
歌ってみたを出したい人は、全ての記事を穴が空くくらいガン見しておきましょう。
特にいきなり高いマイク買おうとしてるお前だお前!!!!
Gero
Geroは兵庫県尼崎市出身の芸人兼Youtuber。
アレルギーの種類が他の歌い手と比較してかなり多く、ゆで卵は完全に火が通っていないと食べられないらしいです。
かなしいね……
という芸人気質はさておき、彼自身はとてつもない歌唱力と広い音域を持ち合わせた日本有数の歌い手です。
美しいビブラートやず太いシャウトは聞いていて非常に気持ちが良いですね。
ちなみに声が高いです。
ボカロ曲の音域、広すぎ問題
さて、ここからはボカロ曲で頻出する音に対しての所感をお話していきます。
インターネット上では「この音が出れば凄い」のように抽象的な話と俺は歌えるけどねwwwというイキリが雨後の筍のように出回っていますので、この記事もまぁ抽象的な話として、そして個人の意見の一つとして見て頂ければ幸いです。
hiG#
センター試験の頻出音につき対策は必須にして、「これが地声で歌えなきゃ高音厨じゃないよねw」というインターネット高音イキリ(虚しい)の筆頭にもなる高音、それがhiG#です。
何を隠そうこの音はhihi域の一歩手前の音であり、これが出るならまぁhihiにも手が届くだろうと言われています。
・天ノ弱
・ボッカデラベリタ
・ヴァンパイア
辺りが最高音hiG#の曲です。
hihiA
何か文字が増えてカッコよくなる代わりに何らかの犠牲を捧げなければ出ない音、それこそがhihiAです。
つまりhiG#とhihiAの間が人間性の壁なのかもしれません。おやおやおやおや
ボーカロイド文化の原点と言える「メルト」の最高音なので高音厨なら出せて当然でもありますね(強い思想)。
ほら、ラルクのハイドもhihiA出してるんだからさ(強い思想)
hihiC
──ここまで、辿り着いたんですね。
もうこの先には何もありませんよ。
あなたがあなたであるうちは。
という域の音です。この辺はもう声というか音です、音。
人間の身体からギリで発せられる音です。
「歌えないよ~;;」とか言って努力をするような音ではありません。
というかここまで来るとオク下でようやく髭ダンです(忘れた頃に思い出す)。
ボーカロイドの表現の幅がどれだけ広い物なのかを思い知れることでしょう。
hihiC#
無理無理無理無理w
おわりに
という訳で今回は、高音厨の生態と共にボカロの高音曲やそれぞれの音域について見て行きました。
「高い声が出せればカッコいい」という考え方は「足が速いからカッコいい」という小学生のソレとほぼ同義であり、あまり勧められた考え方ではありません。
そんな一方、高音を出し続けるというのは自分の身体構造の限界に挑戦するというある種アスリート的な考え方とも言えるでしょう。
この記事をご覧になった皆さんも、ルールとマナーを守って楽しく高音厨になりましょうね。
あとついでに枝渾身のhihiCも聞いて行ってください。
Twitterのフォローとかチャンネル登録とかもぜひぜひ。
それでは今度こそ、さようなら。