枝と申します。
普段ゲームをしない皆様でも「APEX」というゲームはご存じの事かと思います。最近では有志の方による大会が開かれていたりと、配信界隈並びにesports界隈でも名うてのゲームですからね。
しかし、そんなAPEXのシーズン8「メイヘム」スプリット1は正直言って過去最悪のシーズンでした。今回はそれについて解説していきます。
目次
屈指の不人気ゲームモード「リングフューリー」
まず最初に解説するのはリングフューリーという不人気なイベントについて。
APEXにはカジュアルマッチという気軽に遊べるモードがあるのですが、このカジュアルマッチがユーザーの意思とは関係なくリングフューリーという遊びづらいモードで固定されていたんですよね。
このリングフューリーイベントというのは安全地帯の中にダメージを受けるリングが出現するというものなのですが、ネットの上でも評価は散々な様子。
位置取りの戦略性が無い
強いポジションを取り、そのポジションを抑えられるポジションを取り、という位置取りの戦略性がAPEXにはあります。これはAPEXに限らずバトロワゲーの醍醐味といってもよいでしょう。
そんな位置取りの面白さというのがリングフューリーイベントでは軽視されています。行きたい場所はダメージフレア、通りたい場所はダメージフレア、漁りたい場所はダメージフレア。。。という感じで。
アナウンスがうるさい
そんなリングフューリーイベントの場内アナウンスはマッドマギーという(イマイチ誰かよくわからない)キャラクターが担当しているのですが、これが非常にうるさいんですよね。
音量でも十分突っ込みどころがあるのに極めつけは言葉選びの乱暴さ。英語版だとそうでもないのに日本語版ではテンションが意味不明なことになっており、健全なゲームプレイを阻害することは間違いなし。
ローカライズの難しさが如実に出ていますね。
音バグの存在
そんなシーズン8でうるさいのはアナウンスだけにとどまりません。
後述するアイテムのせいだとも言われているのですが、シーズン8では多くのプレイヤーが音バグに悩まされていました。具体的にはリングフレアに出たり入ったりしたときの音が全プレイヤーに聞こえるという感じですね。
常にブオンという耳障りなSEが聞こえるのは、音の重要なFPSゲームにおいてかなり厄介でした。
ヒートシールドとかいう未調整のアイテム
お次に触れていくのは余りにも調整ができていなかったため急遽削除されたアイテム、ヒートシールドです。
このヒートシールドというアイテムはリングフレア内で展開するとリングダメージ無効+回復速度上昇というとんでもないアイテムで、バトルロワイアルとしてどうなんそれは?という性能を保有していました。
安置外ムーブが当たり前になるという、いわばゲームの根底を揺るがしたこのアイテム。おかげでランクマッチや競技シーンは大混乱でしたね。
当然見つかるグリッチ・抜け道
ただでさえ問題が山積みなヒートシールドには、当然と言いますかグリッチが存在していました。詳細を省いて説明すると無限にヒートシールドを置けてしまうというバグです。
また、バグを使わずとも3人の息を合わせて全力でレプリケーターを使えば、マップ上のどこにも安全地帯が無くなった状態で生き残れてしまうという非常に致命的な欠陥が発見されました。しかも実装から2日と経たずに。
さすがに調整不足感が非常に濃く漂いますね。
もはや日常と化したチーター
全盛期のPUBGも相当ひどかったとは聞きますが、APEXでチーターを最も多く観測できたのは間違いなくこのシーズン8に入ってからでしょう。プレデター・マスター帯はチーターの温床ですし、なんならブロンズ帯(一番下のランク)ですら5回に1回はチーターと遭遇しますし、というような感じで。
ホーミング弾、オートエイム、高速移動、ウォールハック、ID透視……とチートの種類も枚挙にいとまがありません。
狂気「サーバー落としグリッチ」
そんなシーズン8で最も凶悪だったのがこの「サーバー落としグリッチ」です。もはやグリッチと形容するのすら吐き気を催すレベル。
これはその名の通り「マッチのサーバー自体を落とす」というゲームを成立させない為のグリッチで、しかも被害者は離脱ペナルティとして120RPを失うというマジで史上最悪のバグです。本来普通に初動落ちしただけなら60RPを失うだけで済むんですけどね。
長いマッチング時間を経てようやくマッチング出来たと思ったら鯖落ちグリッチで120RPを失い。仮に試合が続いたとしても6パーティーはチーターで……とランクマッチの上位層はまともにゲームができない状況に立たされていたようです。
技術的に対処できなかった問題なのか、それとも「なんか言ってらw」程度にしか事の重大さを見ていなかったのか。運営の真意は分かりかねますが、とにかくシーズン8で「ゲームを楽しく遊びたい」という人たちの思いをふいにしたことは間違いありません。
おわりに
以上がシーズン8「メイヘム」スプリット1の解説でした。
「Mayhem(大混乱)」というのはこれらの状況を予期して名付けたんでしょうかね?
皆APEXが好きでやっているからこそこの状況を嘆いているわけですので、運営には状況の改善に取り組んでもらいたいところです。がんばれ、EA。