皆さんこんにちは、枝と申します。
第3回のアルファテストで爆発的な人気を見せているファンタジータルコフこと『Dark and Darker』が中々に楽しいので色々と感想を書いておこうと思います。
目次
ハイファンタジーの雰囲気がある
まずストイックなハイファンタジーの雰囲気が中々に良いです。
全然豪華じゃない(というかむしろ地味な)戦闘エフェクトとそんな戦闘に嬉々と興じるおっさん達、石と木とアンデッドとトラップしか見えないダンジョンというビジュアルワークが、非常に良い感じの雰囲気を醸し出しています。
良く言えば洋ゲーらしい、悪く言えば何の飾りも無いビジュアルですね。カッケ~~~!!ってなるのはウィザードの魔法くらいでしょう。
また、ビジュアルがそんな感じなので豪勢で勇ましいBGM(※1)なども存在しません。
敵プレイヤーの足音とモンスターのうめき声ASMRを楽しみましょう。
(※1)ちなみにロビーのBGMは何とも言えぬ哀愁が漂う優しいギターの音色。
不便が楽しい
このゲームはタルコフライクのゲームとして注目を集めている訳ですが、本家タルコフとどっこいどっこいの不便さがあります。
ドアを開けるのにはもたつく、キャラは狭い通路につっかえる、魔法で自爆する、お金を1スタックにまとめるには革袋を買わないといけないなどなど、言い出せばキリがないほど色々と不便です。
しかし、不思議とそれが楽しいんですよね。
ただ不愉快な不便さ(※2)じゃなくて、あくまでもシステム上プレイヤーが受ける制約って感じ。
柔軟な思考をお持ちのマゾヒストコアゲーマーの皆さんであれば、きっとすぐに適応できることでしょう。
(※2)無印ドラゴンズドグマのファストトラベル(クッソ値段の高い消費アイテムを使わないといけない)だけは、ゲーム史に名を残すべきカス要素だったと思っています。
マーケットのシステムが面白い
マーケットのシステムは1つの掲示板に自分が売りたいアイテムと値段を掲示して、それを買いたい人が買うというシステム(※3)です。
もし買い手が見つかれば詳細な取引画面、つまりプレーヤー同士のチャット画面が開き、そこで値切ったりおまけをつけて貰ったりの交渉ができる仕組み。
これによって、酒場のような喧騒とそこに集まる冒険者達による殺伐としたやり取りがゲーム内で見事に表現されており、これには「なるほどその手があったか」と手を打ちました。
会話術で値切るもよし。
無駄な会話を一切せず即決してもよし。
相場を知らない初心者に吹っ掛けてもよし。
物を買うという行為に様々な遊び方が生まれているのは非常に良い要素だと思いますね。
(※3)凄まじい速度でログが流れていくので、各々がどうにか人の目に止まるような工夫を凝らしているのも愉快。
ハクスラ要素が楽しい
ダンジョンに潜り、
強い装備を手に入れ、
それを持って帰り、
次のレイドでさらに強い装備を目指す。
こうした流れはタルコフとそう変わらないのですが、このゲームを奥深くしているのは装備にレアリティが設定されており、さらに副次のプラス効果がランダムに付与されるという事でしょう。
どれだけ強い装備をしていても判断をミスすれば死からは逃れられませんし、一度死んでしまえば一生懸命集めた装備は永久に手元から消えてしまいます。
お祈り顔面スプレー(※4)の存在しないこのゲームだからこそ、そうしたステータスの向上は非常に重要と言えるでしょう。
(※4)タルコフではどれだけ弱い装備をしていても敵の顔に当たればワンチャンあるので、しょぼい装備で強いプレイヤーを倒して一攫千金を狙う「RAT戦法」という概念が存在する。
おわりに
という訳でファンタジータルコフ『Dark and Darker』の感想 of アルファテストでした。
正式サービスが開始したらどうなるのか楽しみですね。