「ボカロ懐メロ祭2022」の黒い噂と炎上騒動について

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枝と申します。

2022年12月11日、今日は「皆でボーカロイドの懐メロを一斉に投稿してニコニコ動画を盛り上げよう!」という旨のイベントであるボカロ懐メロ祭2022が開催される予定となっています。

ゲスト(といってもほぼほぼ名前貸しだと思いますが)に赤ティンさんやアンダーバーさんを始めとする著名な歌い手を、ゲストMIX師にadoのミックスを担当しているさぶろうさんなどを起用していることからも、クリーンでキャッチーなユーザー主導のイベントだと思われていたんです。

懐メロ祭における不正の疑惑

が、ここで一抹の疑問を運営へと投げかけるアカウントが登場。

懐メロ祭運営の不透明さに対して大きな疑惑が生まれることとなります。

リプツリーの内容を大きくまとめると、

・承認制コミュニティでの相互推薦による順位上げ
・静止画をコンテンツツリーに登録することで主催者へとポイントが入る

この2点に対して怪しい部分があったということですね。

承認制コミュニティ「ニコニコ相互支援プロジェクト」って、何?

先ほど紹介した承認制コミュニティというのが「ニコニコ相互支援プロジェクト」と呼ばれている物のようで、ログインページには簡単に辿り着くことができます。

ここに入会している人たち同士で推薦を行いランキングを変動させる予定だったと、件の告発アカウントは指摘しているようです。

そもそもクラウドファンディングのリターンに選考の免除とかがある時点で、あんまりランキングに価値は無さそうだなとは思っていましたが、もしこの相互推薦の話が本当なのであれば全体的にもうなんかアレと言わざるを得ません。

主催へ入る謎のポイントって、何?

子ども手当

コンテンツツリーによって作品間同士で親子関係が登録されると、子作品の人気に応じて親作品にも収益が分配される。※親と子が同一アカウントの場合は収益分配は行われない。

このため、派生作品が作られやすい作品ほど、より多くの収益を得られる可能性がある。具体的にはボカロ曲やニコニ・コモンズ素材、動画制作に必要なフリーソフトなどが挙げられる。

クリエイター奨励プログラム

個人的にはこっちの方が大事かなと思っております。

当初、ボカロ懐メロ祭の参加規約には「主催であるやっち氏の作った静止画を親作品として登録する」というものがありました。

お祭りのレギュレーションを定める為に必要な工程なのかな~としか思っていませんでしたが、ポイントを使って動画を推薦するとなれば話は変わってきます。上記に引用したクリエイター奨励プログラムと照らし合わせてみると、

皆が一生懸命歌った動画をたくさん再生したり広告を打ったりすると、「静止画で親登録されている」やっち氏に報奨が発生する

という構図になっていたわけなんですね。

創作に全く関係の無い第三者に金銭が発生するというのは、歌ってみたを投稿する歌い手にも、そもそもの原曲を作ったボカロPに対しても相応しい態度では無いだろうというのが個人的な感想ですね。

ボヤ騒ぎ発生からの運営の対応

さて、そんな告発アカウントのツイートが行われたのは10日の23時

それを受けた運営が動くのは11日の昼11時頃となるのですが……

え!!!

どうして大事な投稿規約などを載せたツイートだけが綺麗さっぱり消え失せちゃったんですか!!?!?!!

え!!!?!?!!?

どうしてやっち氏の静止画を親作品登録する必要が無くなったんですか!?!?!!

……という具合のごたごたっぷり

これらの流れを受けて、多くの歌い手たちが参加を辞退する運びとなったわけです。

ニコニコ運営サイドの対応

やっち氏の対応は杜撰という他なくあまり釈然としないものですが、それをフォローするようにニコニコ動画側からの対応が公開されました。

この声明を受けると、やはり創作に関係の無い第三者が利益を得られる構図になっていたことは間違いなさそうですね。

おわりに

という訳で今回はボカロ懐メロ祭2022における炎上騒ぎを大まかにまとめました

せっかく皆が楽しいお祭りにしようと頑張っているのに、運営の本部がこの有様では興も冷めるというものですよね。

かくいう私も〆切りのヤバい卒業論文を放置して録音とMIXを頑張っていたので、この努力と熱意に水を差された気がしてなんかいやな気分です。

公式が今後どのように立ち振る舞うのかもそうですし、歌い手の皆様にはご自身の判断で参加・辞退を選択して貰えればなと思います。

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