面白いって何?

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「急に哲学みたいなタイトルの記事書くやん」と思った方も多いかもしれないが、今回は私の考える「ユーモア」や「面白さ」について考察するだけの物である。「パルスのファルシのルシがパージでコクーン」みたいな横文字がたくさん並ぶとかそういうのは無いので安心してみて欲しい。

ユーモアの萌芽は多分中学生

幼稚園と小学校に通っている時代はちょっと絵や工作が好きな少年、という程度であった。

賞をバンバンとるみたいなガチ目のクリエイティビティは無かったし、ずば抜けた構成力や観察力があったわけでもない。幼稚園の頃から年齢制限のあるようなゲーム(MGS3とか)をやっていたのはちょっと人と違うかもしれないが、まぁその程度は記載する必要も無い程度の些末なものである。

故に、今の私を支える基点となったのは中学生になってからだと私は考える。具体的にどういう点が基点になりえたかという話をすると武器を手に入れたという事に他ならないだろう。写真のタブレットがその武器。携帯を持っていなかった私の壱の刀である。

Youtubeを見たりゲームをしたりと「いわゆる」中学生のタブレットの使い方も一通りしていたのだが、それ以上に記憶に残っているのがクソコラの制作。というのも、中学校当時仲の良かったライングループでクソコラが大流行りしたのだ。

残念ながらそれらの写真は消えてしまっているが「ミリ単位で切り抜きをして、素材を見つけて、違和感のないように1枚の写真として纏める」という無駄な努力はここで培ったノウハウなのかもしれない。

ちなみに当時作ったクソコラというのはこういうのである。

暇を持て余した高校時代。

続く高校時代は中学時のクソガキ的感性に加えて一般的な美的感覚も身についてきた。写真は当時銀閣寺で撮ったものだが、今見てもそこそこ綺麗に撮れていると思う。

「綺麗で誰が見ても価値の有るもの」と「しょうもないけど誰かにはウケるもの」

これらのどちらにも価値があるという事を高校のうちに理解できていたのかもしれない。

このフィナンシェも男子高校生が作ったものにしては非常に良くできていると思わないだろうか。

皿のチョイスも良いし。

無駄なことに全力を出すのは面白い。

そんな学生時代の私の血肉となったのが「怪しい伝説」という海外の番組と、皆様もお馴染みの「空想科学読本」の2つの作品。これらはどちらも大の大人がしょうもないことに全力を出して取り組むという体をとっている。

それゆえ私は「間違った方向への努力」や「才能の無駄遣い」というのが今でも大好きで仕方ないのだ。

私の作ったものから分かりやすい例を出すならこれ。

まさに努力の無駄遣いを煮詰めたような記事である。わざわざ全配信の声入りを調べて、エクセルの表にまとめて、グラフまで作って。しかしこの記事は皆様のおかげもあり予想外の大きな反響を呼んだ。

故に「必要のない事に全力を出す」というのは多くの人間が認める面白い価値観の一つなのかもしれないと私は思っている。古いニコニコの動画とかを見てると「プロの犯行」「野生のプロ」「才能の無駄遣い」といったタグがたくさんあるし。

意味の分からないものは面白い

同じように私が面白いと感じる価値観の一つが意味の分からないものである。例えばこの写真は、わたしが高校生の時にあんぱんと森を散歩した時の物であるが、撮影当時どういった感情でこの写真を撮ったのか私にも一切分からない。

ただ、これを見て「???」という感情の中に1ミリでも可笑しさを感じた人がいればそれはすでに私の勝ちなのだ。

何故かめちゃくちゃ再生されているこの動画もその「よく分からんもの」の一つ。

意味は無い。内容も無い。ただ何故かどこかが可笑しい。そんな感じを狙って作り出せるようになりたいと私は常々思っている。

一応この動画のどこが面白いと言えるのかを解説すると

  • 波で剣持と言う字が消えるだけ。シュール。
  • 剣持という字が結構キレイに書かれている
  • 波の音がめちゃくちゃ良い
  • 2回目の波が来てもちょっとだけ残る
  • 概要欄が充実している
  • 天橋立の無駄遣い

といった感じにはなる。しかし多くの人からすれば「何か知らんけど面白い」に変換されているのだから、これだけ再生もされているのだと思われる。

そう考えると「なんか知らんけど面白い」というのはすごく素敵で素朴な価値観なのではなかろうか。

おわりに

そんな感じで私の持つ「面白い」の価値観について考えてみたわけだが、私が面白いと思って作ったものを人が面白いと思ってくれるのが何よりも楽しい、というのは間違いないだろう。

インプットを増やして「面白い」の可能性を手繰りながら、皆が面白いと思えるような質の良いコンテンツを生み出し続けていきたいなぁ、とそう思う20歳の枝でありましたとさ。

-日記的な

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