枝と申します。
ついに販売を開始した国産テイムゲー「パルワールド」。
どうみてもポ○モンのビジュアルから、色んな期待と法的な心配の元に販売されたこのゲームですが、飛ぶ鳥を落とす勢いで販売本数を重ねているようです。
正直なところ筆者はあんまり期待していなかったのですが、実際にプレイしてみるとかなり丁寧に作られていることが分かったので、「パルワールド」の印象と実際の姿について、ご紹介しておきます。
目次
「パルワールド」に対する事前の印象
販売前の「パルワールド」に対する筆者の印象は、あまり良いとは言えない物でした。
私は同スタジオの前作にあたる「クラフトピア」を70時間弱ほどプレイしているのですが、クラフトピアはどこまでアプデを重ねても材料と調理器具を渡されるというような感じで、料理としての完成度は正直そうでもなかったんですよね。色んなことが出来るというショーケース的な、和製Garry's Mod的なゲームだったんですよ。
なのでパルワールドもそんな感じの味が薄いゲームになるんだろうなぁと思っていた訳です。
また、「ポ○モンを銃で撃つ」みたいな部分ばかりが目に付く広報だったので、センセーショナルなビジュアルで釣って、肝心のゲーム性とかがペラッペラに薄いのでは?みたいな不信感もありました。
骨格ARK、モーションブレワイ、テイストポケモン
で、実際に発売を迎えた「パルワールド」を触ってみている訳ですが、クラフトピアに比べると販売時点でしっかり味のする料理が出て来たなというのが感想です。
超ざっくり説明するとゲームの骨格はARKです。パルをテイムして、文明のレベルを上げて、拠点を強化していく。壁を登る、グライダーで滑空するといったプレイヤーのモーションはブレワイ、および原神です。モンボで捕まえる、ボックスに預ける、タイプ相性がある、倒されると「ひんし」状態になる当たりのお約束に関してはポケモンです。
販売前からも分かっていた事ですが、確かにこのゲームは良いゲームのキメラなんですよね。
ただ、それらを雑に輸入してきているだけではなく、それらのゲームの本質的な良さや面白さ・快適さをきちんと理解した上で丁寧に輸入できているというのが私なりの感想です。
前作のクラフトピアは敵のモーションにSEが設定されてないとかザラにあったので、今作は戦闘がある程度楽しいものになっているのも良いですね。
こんな共同生活がしたかった!
特に良いなぁと思ったのは「拠点」の要素です。
木材の産出であったり、食材の産出であったり、それらの運搬であったり。適切な場所に適切労働力をアサインするRTS的な要素なのですが、これが共同生活!って感じでかなり見た目が良いんですよね。
自分には「ポケモンとのんびり畑作業がしたい」という非常にニッチな需要があったのですが、そういったモンスターとの共同生活という部分に関して、このゲームはとても良く出来ていると思います。むしろポケモンが遅れを取った部分に良く食らいついたなという印象すら受けます。
モンスターを労働させるというと聞こえは悪いですが、ポケモンの世界だって色んなポケモンがお仕事の手伝いしてるはずですからね。
サンドボックスのポケモンが出るまで、この要素はパルワールド独自の強力な要素となりそうです。
まぁ大味ではある
そんな感じで面白いゲームなのですが、発売直後という事もあり全体的なゲーム進行が大味ではありますね。
というか、ゲームの流れがARK過ぎる。
最初は木を切ったりベリーを集めたりして、ある程度まで来たらそれを動物で自動化させて、そこそこ進んだらアルゲンタヴィスで世界を飛び回って。ARKが面白いのでこのゲームも面白いんですが、こいつはARKで言う所のテリジノかな~みたいな意識が常にうっすら生まれてます。良いんですけどね別に。
ある程度まで遊んだら「あー楽しかったー」って所で落ち着きそうではあります。
おわりに
という事で今回は「パルワールド」に対する事前の印象と、実際に遊んでみた感想について書いてみました。疑ってかかったことの申し訳なさと、逆張りせず買っておいて良かったという2つの思いが今も胸の中にあります。
パクリがどうこう、オマージュがどうこう、ゴチャゴチャ言ってないで遊んでみればどれだけ丁寧なリスペクトの元にこのゲームの面白さが成り立っているか分かると思いますので、とりあえず買って遊んでみてください。