
枝と申します。
ついに長きベータテスト期間を終え、製品版として発売されたエスケープフロムタルコフ。
製品版として発売開始ということは様々なゲームメディアからレビューで点数を付けられるということでもあるのですが、その中でもIGNが付けた6/10という点数、並びにその内容についてはツッコミどころが多かったようなんですよね。
という訳で今回は、IGNによる製品版タルコフのレビューが若干炎上している話についてです。
ほーん(鼻ほじ)くらいに見てみましょう。
目次
IGNとは

そもそもIGNとは何なのだという話ですが、ざっくりいうと世界でトップクラスのゲームメディア、並びにそれを運営する企業です。
IGNにはありとあらゆるゲームのありとあらゆる情報が掲載されており、IGN Japanという日本版サイトも存在するくらい法人としてちゃんと運営されてるタイプのゲームメディアであることを覚えておきましょう。
何故タルコフのレビューが炎上している?
hi. your reviewer is lying.
— Onepeg (@Onepeg) December 4, 2025
- he stated he spent 10 hours in PvP and quit to play PvE due to cheaters.
- he didn't. He spent 30 minutes... maybe. 2 raids. The first raid is the tutorial mission in which you can't die. The 2nd raid he recorded for your "video review" and died… pic.twitter.com/BXFU21L7t1
そんなちゃんとしたゲームサイトことIGNのレビュアーが投稿した、製品版タルコフのレビューがSNSで炎上している理由。それは、レビュー記事内で言ってることとキャラクターの活動履歴が一致していないことに起因するようです。とあるユーザーの主張をまとめるとこんな感じ。
- PVPを10時間やったと言っているが実際は30分くらいしかやってない
- 「多すぎるチーターのせいでPVEに移行した」とのことだが、実際は脱出口のキャンパーに1回やられただけ
- PVEを120時間やったと言っているが実際は50時間ちょっとしかやってない
- しかもその3割はハイドアウトで過ごしてただけ
タルコフはキャラクターのIDで検索をかけると、その人がどれくらいの試合数をこなしたのか、どれくらいの時間プレイしているのか、どれくらい敵を倒し、逆に倒されているのかなどといったプレイヤーの活動情報が簡単に見られるので、明らかに不一致であることがスクショ付きで白日の下に曝されてしまったという流れですね。
また、そんな十分とは言えないプレイ時間で付けた点数が6点という結構な辛口評価だった為に、SNS上のエスケーパー達がやいのやいの言っているのが現状の整理でございます。
余談ですが、開発8年、推定製作費2億ドルなのに10日近くでサービスが終了したFPSゲーム「CONCORD」すら7点なので、確かにそれに負けてしまうというのは流石にちょっと……と思います。
実際にレビューを見てみると?

ってなわけで実際にレビューを見てみましたが、確かに言ってることは凄く分かるといった書きっぷりで、記載内容自体にはそれほど違和感ないと感じます。以下要約。
複雑なメカニズムとある種の不親切さ、それに伴う難易度の高さやクリア時の達成感が魅力であり、一度没入してしまえばかなりの長い時間遊べるゲームなのは間違いない。一方で、大量のチーターやあらゆるバグ、パフォーマンスの低さ、ゲーム外の情報を見なければ絶対に理解が不可能なマップやシステム、エディションによる格差の大きさ(P2W)、2018年からほぼ進化していないグラフィック、UIやメニューの不便さ、アリーナの民度の低さは依然問題であり、2025年にオススメはできない。
とのことです。
個人的な感想

炎上こそしていますが、確かにこのレビューはタルコフの抱える問題の本質を捉えている部分が結構あります。
例えば「wikiを見ないとまともに脱出することすらできないゲーム」なのは2026年も近い現在も変わっておらず、結構深刻な問題だと思います。何ならかつては貫通力とかダメージもゲーム内で記載が無かったので、新しい弾が追加されたら海外のRedditterが作った貫通力・肉ダメまとめのスプレッドシートをインターネットで探すとかいう意味不明な文化がありましたからね。いい加減マップの形と脱出地点くらいはハイドアウトで確認できるようになっても良い頃合いではないでしょうか。
また、パフォーマンスの低さがストレスなのも間違いないです。弾抜け、ラババンは日常茶飯事ですし、マッチングだけで10分使うのも全然改善される気配がありません。休日、タルコフの待ち時間に北斗の拳を読んでいたら、夕方くらいにはラオウが昇天したくらいにはマッチングが長いです。
一方、チーターの多さとアリーナの民度の低さについては嘘レビューで間違いないと思いました。自分はかれこれ1000時間を超えてプレイしていますが、明らかなチーターに悩まされた経験はほぼありませんし、アリーナもフレンドリーファイアなどされることなく普通に遊べています。
エアプレビューで思い出すのは「栗本チャレンジ」

脱線しますが、この手のエアプレビューで思い出すのはやはり栗本チャレンジでしょう。
これはもう伝説の域に達しているので今回の話とは「格」が違いますが、難しいゲームをちゃんとした媒体でレビューすると定期的にこういうネタが発生するのかもしれません。
みんなも法人の運営するゲームメディアで難しいゲームのレビューをするときは気を付けよう!
おわりに
という訳で今回は、海外のIGNに投稿された製品版タルコフのレビューがちょっと炎上している話でした。
確かに50時間やってもフリーマーケットというスタートラインにすら立てないゲームを、しかもPVPとPVEでゲーム性が大きく異なるこんなゲームをどうやって最速レビューすればいいんだよという感は否めませんが、だからと言って嘘は良くないですよね。
嘘や盛った話で変に下げるのではなく、あくまでもコミュニティの声としてゲームを改善してもらえるよう日々活動していきましょうね。
