枝と申します。
国内の大手ダウンロード販売サイトである「DLSite」にて、にじさんじ公式ライバーとのコラボASMR音声が販売開始されました。
……までは良いものの、それに関して様々なところにツッコミどころがありまして。。。
今回はそれについて解説していきます。
目次
にじさんじ×DLsiteによるASMRコラボ
まず、今回DLsiteにて販売が開始されたのはにじさんじ公式ライバーである「社築」「椎名唯華」「笹木咲」の3名が録り下ろしたASMR音声。
公式がきちんとした用意をして売り出されたASMR音声となれば需要があるのは間違いありませんよね。
値段とボリュームが……
需要があることは間違いないとして、問題はその超絶強気な値段設定にありました。
それぞれの商品に含まれているのは15分程度のトラックが2つ。
そこに対して値段が4400円というのは市場の平均価格を全く見ていない値段設定と言っても過言では無いんです。
界隈の相場を見てみよう
ここで試しに同じVtuberたちのASMR作品を見てみましょう。
まずは説明不要と言っても良いVtuberASMR界の王、周防パトラ。
彼女のASMR作品は2本販売されていますが、そのどちらもが10時間を超えるボリュームで1400円弱という価格に設定されています。
普段からASMR配信を行っているプロのようなものなので純粋な比較対象としては使えないかもしれませんが、それにしたって10時間で1500円しないのは驚愕ですよね。
続いてご覧いただくのが、Vtuberの四天王とも名高いミライアカリによるASMR作品。
こちらは1時間半ほどのボリュームでお値段が1980円でございます。事務所や会社やと様々な大人の事情があったうえでの価格設定なのでしょうが、こちらも買う人はパッと買える値段の設定ですね。
これらの他にもR-18カテゴリの作品なども覗いてみましたが、ASMR作品の大雑把な平均価格を出すと「1時間半くらいのボリュームで1500円」ぐらいに設定されている物が多いようですね。
……そう考えると30分で4400円はなかなかになかなか。
公式ASMRの進出による副次的な影響
そうした価格設定のツッコミどころもさることながら、にじさんじ公式がDLsiteとコラボすることによって少なからず生まれた影響が存在します。
それは「にじさんじを題材としたR-18本がDLsite内における販売を停止することになった」という点です。
元々Vtuberはナマモノ文化ですので、R-18の題材にすることがかなりグレーゾーンであることは間違いありません。にじさんじ公式がDLsiteに居を構えるのであれば、そうしたグレーなものは撤去せざるを得ないのも納得が行きますよね。
しかし、それぞれのライバーに「センシティブな方のファンアートタグ」が設定されていることからも、R-18が完全否定されている訳では無いというのも事実です。
そんな中、ゾーニングをしっかりとしつつ細々やっていた人々の作品が急遽追放されることになったのは何とも言えない気がしますよね。
というかそもそも何でDLsite?
そんなややこしい問題が生まれるのなら、普通にBoothのページやにじさんじ公式ストアでASMR作品を売ればよかったのでは?というのが私の素直な感想。
何故わざわざDLsiteの原住民を無理やり押し退けて入って、超強気な価格設定で商品を展開させようとしたのか。
正直理解に苦しみます。
おわりに
という事で今回はにじさんじ×DLsiteのコラボに存在するツッコミどころについてのお話でした。
普通に需要があるんだから普通に売ればよかったのになぁ……