枝と申します。
皆さんは「ふわふわ言葉」とその対になる「ちくちく言葉」の概念をご存じでしょうか。
ご存じの無い方にざっくり説明すると、ふわふわ言葉とは人に言われて嬉しい言葉、ちくちく言葉とは人に言われると悲しくなってしまう言葉の事を言います。
生きている間、極力ふわふわ言葉だけを使い続けることが出来れば良いのですが、そうもいかないのが人間の生涯という物でして。後輩を叱責する必要が生まれた場合や大きなミスが発覚した場合など、多少なりとも強い言葉を使いたくなるタイミングもありますよね。
という訳で今回は、一見ちくちく言葉には聞こえない「ふわふわのちくちく言葉」を皆さんにご紹介。少しユーモアのある言い回しで、周りの人を不快にさせずに悪態をつけるようになりましょう。
目次
ふわふわのチクチク言葉
大馬鹿者
まずご紹介するのはシンプルな「大馬鹿者」です。
磯野波平か大原部長の顔がちらつくこちらの言葉であれば、要らないことをしでかした大馬鹿である事を表現しつつも、ややコミカルな憎めないやつ感が出るので空気がピリつきません。
例文)こんなところにハサミを置いた大馬鹿者は誰ですか!
おバカ
同じくシンプルで使いやすいのが「おバカ」です。
野原家のみさえくらいしか使っていない印象ですが、だからこそ言葉の強さは控えめですよね。ただ「バカ」と言うよりは遥かに印象が柔らかいものになりますので、あまり事を荒立てたくない時に使ってみましょう。
例文)おバカなミスをしでかしてしまった。
たわけ
お次に紹介するのは「たわけ」です。
「このたわけ!」と直接言ってしまうとジジイの強い言葉に聞こえてしまいますが、独自の活用(この際、日本語としての正しさは無視する)をさせれば、一気にユーモアのある言い回しになりますよ!
例文)すみません、過去の自分がたわけだったものに……
うつけ
たわけに似た感じで使えるのが「うつけ」です。
辞書で調べてみたところ、うつけの方にはボーっとしているというニュアンスが含まれるようですね。たわけと同じくジジイっぽい味わいが魅力の単語となっておりますので、気を抜いて出てしまったミスなどに対して積極的に使っていきましょう。
例文)寝起きでうつけ者と化していたみたいですね。
おたんこなす
筆者の好きな単語の一つ、「おたんこなす」です。
具体的に何を指して罵倒されているのかは良く分からないけど、なんかバカにされている事だけは分かるという特異な単語であり、シーンを問わず使える便利な言葉です。直接言ってもコミカルな表現なので、1 on 1 で直接叱るというようなタイミングでも使っていける利便性がありますね。
例文)それはかなりおたんこなすやな~
おわりに
という訳で今回は、人を不快にさせることが少ないけれども言いたいことは言える「ふわふわのちくちく言葉」を皆さんにご紹介しました。
日頃から強い言葉を使ってしまっている人、強い言葉を使うのがクセになってしまっている人は、少しだけ言い回しを変えてみてはいかがでしょうか。