枝と申します。
今回紹介するアーティストは、イギリスを代表するロックバンドの一つであるアークティックモンキーズ(Arctic Monkeys)です。
日本の後発のバンドにも大きく影響を与えまくった彼らの魅力について解説していきますよ!
目次
アークティックモンキーズとは
アークティックモンキーズはイギリスで2002年に結成されたロックバンドです。
ボーカルのアレックスターナーが1986年生まれ、1stアルバムの「I bet you look good on the dance floor」が2005年の発表だった為、実に19歳で全英チャート1位を獲得するという異例の経歴を持ちます。
上記に貼りました「I bet you look good on the dance floor」のMVの姿は完全に高校生や大学生のそれですよね。
アクモンの音楽性
そんなアークティックモンキーズはいわゆるガレージロックのような無骨なサウンドが特徴。初期のアレックスはオレンジのアンプにRATにストラトというまさにUKな感じのセッティングです。
そんな彼らのシンプルでカッコいいサウンドは後発の日本のバンドにも大きく影響を与えており、ミッシェルガンエレファントやホワイトアッシュにはその片鱗を強く感じられることと思います。
凝った技巧に頼らずパワーコードでゴリゴリと進んでいく初期のアルバムは必聴ですよ。
アクモンの持ち味について
彼らの持ち味の一つが凄まじい勢いで詰め込まれたアレックスターナーのボーカルです。
同じイギリスのバンドでもビートルズやオアシスはボーカルのメロディーが曲の柱となっていますが、アレックスのボーカルはどちらかと言えばラップのようなものとなっています。その筆頭例が先ほど挙げた「I bet you look good on the dance floor」やこちらの「Teddy picker」でしょうか。
アレックスの口から紡ぎ出される単語の数々が曲にアタック感と疾走感を出しているのは間違いありません。
次に取り上げる彼らの素晴らしい要素はスリリングな曲の進行です。
ここでは2ndアルバムである「Favourite Worst Nightmare」から「brianstorm」を聞いてみましょう。どこか不安になるようなギターと激しく責め立てるようなドラム、そして図太く歪んだベースからはアークティックモンキーズの持つ力強さを感じることが出来るでしょう。
ちなみにライブバージョンを見ると観客が最初のギターリフを大合唱しており非常に面白いです。歌じゃなてそっち歌うんだ、みたいな。
最後は彼らの方向性の変化について触れていきます。
アークティックモンキーズは初期と後期で大きく音楽性が異なるんですよね。ここで見るのは2013年に発表されたアルバムの「AM」から「R U Mine」です。
聞いてみた方は先ほど挙げた2曲と大きく毛色が異なっているのをお分かりいただけるかと思います。そう、一気に曲のテンポが落ち着きアレックスのボーカルもメロディアスなものとなっているんですね。ミドルテンポでグルーブ感を引っ提げ、豪華なコーラスで厚みが生まれているこの曲はガレージロックというよりもR&Bに近い聞きごたえだと思います。
この曲調の変化をどうとらえるのかはファンによって大きく変わって来るところでもあるんですがね。
こうした変化は曲調だけでなく彼らのアートワークにもその影響が強く出ています。
初期のライブでは本当に垢抜けきらない若者という感じの服装である種のかわいらしさすらあったのですが、最新のライブではタキシードを着こなしボーカルのアレックスはガッツリ髪の毛をワックスで固めています。
また、同じ曲(i bet you look good on the dance floor)でも最新のライブでは明らかにテンポがゆっくりになっており、年齢を重ねると同時にどんどんと落ち着きを増しつつ円熟していっているのが目に見て分かりますね。
この転換期のちょうど真ん中に当たるのが2012年のロンドンオリンピック開会式のアクト。ガレージロックをオリンピック会場でやるというのがなんともロマンに溢れていますよね。
ちなみに個人的には凄まじい爆発力のwhen the sun goes downを聞いてこのバンドに惚れたので、勢いのある1stアルバムと2ndアルバムが好きですね。この2枚のアルバムに関しては本当にはずれがありません。
一方で、そうした初期のアルバムを好きな人々からすると最新アルバムである「Tranquility Base Hotel & Casino」は賛否が分かれているようです。
このアルバム、初期のファンからすればハンバーガーを食べに来たらフレンチが出てきたような感じなんですよね。これはこれでいいけど自分が求めてたものとは違うって感じの。
おわりに
という事で今回は、イギリスを代表するロックバンドであるアークティックモンキーズ(Arctic Monkeys)を紹介しました。
皆さんは初期と後期、どちらのアークティックモンキーズがお好きでしょうか?
ぜひアルバムを聴いて判断してみてください。