ふんわりと音楽が好きな皆さんこんにちは、なんとなく音楽が好きな枝と申します。
音楽好き(別に詳しい訳ではない)を自称しているとよく聞かれる質問が、「普段どんな音楽聞くの?」というアレことレベル1デスです。
この質問を受けた側の詰みっぷりたるや凄いもので、
- 王道を答えるのは面白くない
- ニッチなジャンルは皆知らない
- そもそも向こうはこの質問の回答に興味が無い
など、どう動いても厳しい壮絶な戦いが予期されます。
では人類は、この死の呪文に対してどう対抗すればよいのでしょうか?
と言うわけで今回は、「普段どんな曲聞くの?」「普段どんな音楽聞くの?」という質問に対する回答、つまるところ闇の魔術に対する防衛術を皆さんにご教授します。
目次
「普段どんな音楽聞くの?」という質問の本質
何はともあれ、まずは敵を知ることから始めましょう。
「普段どんな音楽を聞くの?」という質問が出てくるのは、
- 趣味が音楽鑑賞である
- 何らかの楽器などを弾ける
- ライブやカラオケに良く行く
などの情報を自分が開示し、それに対するレスポンスとして聞かれるというシチュエーションが多いと思われます。自分が与えた情報を頼りに、相手はそれについて多少なりとも掘り下げようとしているわけです。
ただここで大事なのは、この質問のうちの8割くらいが “とりあえず” で聞かれている事です。ぶっちゃけ初対面同士の会話の話題なんて割と何でも良くて。相手と会話のテンポやリズムが合うかを把握する事のほうが大事なんですよね。
なので、この質問をした側の思惑としては「なんか知ってる名前が出てきたらいいな~」が99%で、初手から本気で好きなジャンルの話を掘り下げようとしている人間は残り1%の変態くらいと言って良いでしょう。
こうした性質があるという事を理解した上で考えると、「そもそもクソ真面目に好きな音楽を答えることの必要性ってあるのか?」という話にもなってきますよね。
それでも好きなジャンルを素直に答えると……?
HR/HM、ラップメタル、Djent、インダストリアルメタル、ヴァイキングメタル、プログレッシブメタル、ドラムンベース、ファンクメタル、ダブステップ、ニューロファンク、リキッドファンク、ミニマルファンク、アシッドジャズ、エレクトロスウィング、kawaii future bass、アイリッシュ、フュージョン、メロコア、ポップパンク、R&B、、、
筆者の好きな音楽のジャンルはこの辺なのですが、これらを素直に答えると、まず間違いなく「へー、知らない!」と2語で10割コンボを叩き込まれてしまいます。
その上でこれらの単語を並べることは、相手が分からないのを分かった上で並べるのと等しく、ともすれば衒学的(見せびらかしたがり)なスタンスと捉えられかねません。
つまり、我々が行うべきなのは横文字を並べることではなく、相手の興味を引くこと、そしてそれを元に雑談を続けることに他ならないのです。
「普段どんな音楽聞くの」に対する回答
前置きが長くなりましたが、本題である「普段どんな音楽聞くの?」と聞かれた時の返答例に入ります。
こう答えなければいけない!という訳でないのは皆さんもご存じかと思いますので、あくまでも一つの参考としてご覧頂ければ幸いです。
話の流れをしれっと変える
前述した質問の前提を踏まえた上での強力な武器が、流れに乗じて話の筋自体を変えてしまうという力技です。
- 自分よくゲーム音楽聞くんですよね!
→普段ゲームとかします? - 自分アイルランドの音楽凄い好きなんですよ!
→どっか行きたい国(行った国)とかあります? - 自分メタルとかよく聞くんですよ!
→お父さんがそういうの聞いてたとかありませんでした? - 海外のバンドとか好きなんですよね!
→こないだ武道館でライブあったんですけど、武道館行ったことあります?
などなど、まずはきちんと質問に回答した上で、カウンターとして別の話題を振り、早いローテーションで会話のデッキを回していくという戦略ですね。
これのメリットは話をぶった切ることなく、シームレスに別の話題へと移れるところ、そして万が一自分の答えに相手が理解を示した場合は、話を巻き戻して掘り下げが行われる可能性が高いという点です。「え、さっきメタル好きって言ってたけどさ、」みたいな感じで掘り下げられることも少なくありません。
変に知識をひけらかすこともなくローリスクに会話を進められるので、音楽に詳しい感じでは無さそうな人に対しても非常に効果的ですよ。
相手を見て出す音楽の例を変える
好きな音楽が多ジャンルに渡る人であれば使える手札ですが、相手のセンサーに引っかかりそうな音楽を答えるのもかなりリターンの高い返答の一つです。
筆者の経験で言えば「35歳~50歳くらいのおじさんにはグリーンデイやSUM41などのポップパンクバンドの名前を出すとウケる」というのが一つのセオリーとして存在しているので、少しずつじわじわと情報を引き出し(おじさんは昔バンドやってたってことを言いたがりなので)、ここぞとばかりに2000年代くらいのロックバンドを答えるとハマることが多いです。
ただこれは事前に相手の情報を持っていないと難しい手法なので、そこまでの試合展開をきっちりと管理しておく必要がありますね。
完全に相手が知らない前提で大説明をする
これは最後の手段です。どうしても相手が知らない音楽を答えたい時、答えなければいけない時は、もう思い切って答えてしまいましょう。
「最近よく聞いているのはアシッドジャズです。アシッドジャズというジャンルはなんかすげぇハイカラな音楽で、ジャミロクワイとかインコグニートってアーティストが有名です。」みたいな感じで。
ただこれは最初に述べた通り、かなり説明の多い文章となり、初対面レベルのコミュニケーションには余り向きません。また、一方的に情報を与えることになるので、相手の情報を得る機会が少なくなってしまいます。
相手をポカンとさせるリスクの高さのわりに、得られるリターンがかなり小さいので個人的にはオススメできませんね。
おわりに
という訳で今回は、「普段どんな曲聞くの?」「普段どんな音楽聞くの?」という質問に対する回答について本気で考察してみました。
……とまぁ、文中ではあれこれ述べましたが、最終的に大事なのは相手の事を知ろうという気持ち、並びに相手と仲良くなろうという真心ですからね。
ほら!こんな記事読んでないで公園行って遊んでらっしゃい!ほら!