枝と申します。
今回はSaucy Dogの「ゴーストバスター」をカバーした話です。
目次
ギター
まずはギターのお話。
ライブでは一本でも録音ではLRにパンを振ってダブリングする。ってのが当たり前だとは思いますが、今回ギターはどうしても一本にしたかったので1トラック分しかありません。
まぁ毎回ダブリングするのも芸が無いですしね……
なのでそんなダブリングの代わりに、ギターにはごく短いディレイをかけています。ハヌマーンが好きだとなんにでもショートディレイをかける男になりがちでいけません。
何にでもショートディレイをかける女
基本的な音作りはいつものマーシャルをクランチにして。サビとかの歪みが増える所はそのままゲインを足しています。
テレキャスのプリっとツヤっと感を出したかったのでトレブルとかを上げてみたんですが、そしたらシャリシャリし過ぎてなんか好きじゃなかったので、逆にローを足したら土台がしっかりしていい感じになったってのが今回の発見です。いい加減テレキャス持たないといけない気がしてきましたね流石に。(今回はN4のセンターだけで録音)
コンプは針がたまに振れる程度にうっすらと。アタック速め、リリース長めで頭を気持ち均しました。——ほんとに均せてるかはさておき。
あと今回も全バストラックにコンソールエミュレーターを刺してます。
ベース
ベースは今回びっくりするくらい弄ってないです。アッシュダウンのモデリングヘッド、キャビをTH3からポン出ししただけ。ノブは全く弄ってません。全然そんなまさか手抜きとかじゃないです断じて。
このアッシュダウンのモデリングアンプ、最初は弾いてても面白くない音だからあんまり好きじゃなかったんですけど、いざミックスします!となった時にめちゃくちゃ素直で使いやすいことに気づきました。とはいえやっぱり薄味感は否めないんですけどね。
これにはそこそこの頻度で針が触れるくらいのコンプをアタック速めでかけています(お守り)(ニュアンス)(よく分かってない)。EQでは250Hz辺りをブーストしてみました。あんまり目立たせたくなかったので全体的に控えめの音作りですね。
ちなみに「ゴーストバスター」のベースラインは、土台を支えるというより歌とギターとドラムの間に空いたあとちょっとの「ここ欲しいな~」という穴を突くようなベースだと思っています。
弾いてて楽しいぞ!!
ドラム
さて、自分でオケ音源を作る度に泣かされているのがドラムです。
打ち込みはかなりすんなり終わったのですが、納得のいく感じの音にするのがめちゃくちゃ難しかった。「ジターバグ」で使ったcontemporaly rockってプリセットだと全体的に音が鋭すぎて合わないし、sonor rockってシンプルめのやつでも音の自我が強すぎて……
なので今回はsonor cleanで一から作りました。(これで後々泣きを見る)
スネアは最終的にこんな感じです。
コンプで頭潰したりマイク位置をトップ寄りにしてポンポンした感じを演出(できてるかは知らない)。
もうなんか後はイイ感じにしました(ヤケクソ)。
バスにキックとスネアを送ってディストーションをかけてみたり、FXでリバーブをかけてみたりもしていますね。
何を参考にしてこうしているのかはよく覚えていません。
というかドラムの設定は全体的に覚えていません。
初めてセンドを使ってみた
あと今回初めてバスにリバーブのトラックを作ってセンドを使ってみました。
………
……
…
はい。
今まではセンドの使い方を知らなかったので使っていませんでした。ギタートラックのFXにインサートでリバーブをかけていました。すみませんでした。
ルームサイズ小さめのリバーブでセンド値はそれぞれギターが-2、ベースが-15、ドラムが-10くらいにしています。
正直このリバーブもお守り代わりですね~♪
お守りしかないなこいつの2mix
なんか色々刺さってるマスター
この4つがマスタートラックに刺さってます(本当にマスターで良いのかは不明)。
まずマルチバンドコンプのTDR NOVA。お守りです。嘘です。いや7割くらいはお守りです。ギターのコシの部分をブースト、ボーカルが入るであろう部分を少しカットしてます。そう考えるとお守りな気がします。
次にOzoneのImager2。これが今回一番の感動ポイント。PANを左右に100振ってもリバーブを使っても出なかった「空間」ってニュアンスが一発で出ました。タムとシンバルの広がり方がレべチです。携帯で聞いたときののっぺり感も減りました。
ただこれやりすぎると一気にクドくなる劇薬だな~とも思うので、用法・用量等には細心の注意を払わなければいけないですね。
boost11はクリップ防止の お 守 り です。今回はマスタリングの事も考えてヘッドルームを-6dbくらい空けてみました。
ローカットは本当に必要なのか
それと今回は意識変更としてローカットを殆どせずに2mixを仕上げてみました。
というのも、全トラックのローをカットして聞いてみたら何かスカスカな気がしたんですよね。元々テレキャスの曲なので中高音域に比重がありますし、そういう意味でも「雑味」が必要なのかなと。
ちなみにこの「ローカットは是か非か」という問題はアジカンのゴッチも何か言うてました(参考リンク)。
ボーカルのMIXは依頼
プロがピッチ補正&MIX&マスタリング致します 手作業で完璧なピッチ&タイミング修正、サビのハモり作成も!歌はいつもの3D PerfectさんにMIXをお願いしました。
リバーブをかなり薄くしてもらったのでシンプルなオケの素材の味が出たんじゃないかと思います。
おわりに
という訳で「ゴーストバスター / Saucy Dog」のカバーをした話でした。
これで女の子にモテようと思います。
宜しくお願いします。